もしも、クーラーが発明されなかったら、建物の雨漏りも減っていた?

いわゆるクーラーは20世紀の大発明だと思えるのです。もしもクーラーが無かったら・・・、夏の生活はおそらく地獄でしょう。少なくとも私にはそう感じる次第です。皆さんはいかがでしょうか。(クーラーは生命維持装置だと言っている人もいます(笑)。)

冷暖房を兼ね備えたルームエアコンが普及して数十年、今や各室に1台づつ設置されているのは当たり前になりました。そのエアコンの数だけ冷媒管は壁を貫通しています(壁以外の経路もありますが)。木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造など建物の構造を問わず貫通部分には雨漏りリスクが存在します。世界中に貫通孔はいくつあるのでしょう。その全てに雨漏りの可能性があるにも関わらずしっかりした対策を取っているものはどのくらいあるのでしょうか。

%e5%86%b7%e5%aa%92%e7%ae%a1【図1】

冷媒管は2本1組となっており、室外機用の電線と共に配管テープで括られている事が大半です。(※括りの中にドレン管も含まれる事が多いですが、別経路に設置される場合もあるので上図にはドレン管は表示していません。)

貫通部分はとかく雨漏りの原因になりがちです。まず、クーラーキャップの枠と外壁の間、クーラーキャップとエアコンパテの間、エアコンパテと冷媒管の間、ここまでは容易に理解できると思います。しかし、冷媒管を包む配管テープ内にも空洞が存在していますので条件次第ではその空洞を雨が流れて室内に侵入してしまう事があります。更に、冷媒管本体である銅管と保温材の隙間も雨は通る事が出来ますので調査時には注意が必要かと思います。

例えば、室内機設置箇所から上方(屋根など)に室外機を設置する場合は冷媒管が上方向から室内に入りますので仮に配管テープや保温材が劣化や破損していて雨が配管テープの内部に浸水する状況では雨漏りリスクが高まります。貫通箇所手前でトラップ形状にするなどの工夫をする方が無難です。

%e5%86%b7%e5%aa%92%e7%ae%a1%e5%90%91%e3%81%8d【図2】

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配管化粧カバーを使用している場合は問題はありませんが配管テープで仕上げている場合はもう一つ注意する事があります。それは、テープの巻き方です。必ず下方から上方に向かって巻きつけなくてはなりません。屋根材などもそうですが、水下から施工するのは雨仕舞の基本です。

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【図3】

お分かりかと思いますが、これを反対に巻き付けると雨が入り込みやすくなるという訳です。しかし、反対に巻かれている事は以外に多いです。空調の業者さんの中ではそういう常識が薄れてきているのでしょうか。

【図1】のようにクーラーキャップなどが設置されている場合はおそらく当初から計画的に設置されたスリーブだと考えられますが、後から必要性が発生した事で貫通孔を設け冷媒管を通した場合は、外壁と冷媒管の廻りの止水処理は雨漏り的に更に重要な部位になりますので慎重な止水処理をお願いしたいものです。

快適な生活の為にとりつけたエアコンが原因で、雨漏りによるストレスが発生したのでは本末転倒です。

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【ALC壁を貫通する後施工の冷媒管:保温材の内側を雨が通って室内側に到達していた】

 

 

 

エキスパンションジョイントの雨漏りは止まらない?

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エキスパンションジョイントからの雨漏りに受け樋を取りつけている建物に度々遭遇します。地震による建物の破壊を避ける意味合いなどの理由で建物同士が接続されておらず隙間が設けられている部分です。長い形の建物の途中やL字状又は複雑な平面を持つ建物の交点に設置される事が多いようです。

躯体間の隙間は下層では50mm程度、上層は100mm~150mm程度とされる事が多いようですが、過日の東日本大震災の時は東京でも躯体同士が接触した現象が確認されました。エキスパンションジョイントの金物にしても許容範囲を超えてしまい破壊されたり大きく湾曲したりしていました。隙間の幅も見直さなければならないのかもしれません。

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共用廊下部分に取り付けられている場合は、仮に雨漏りがあっても下部も共用部ですから室内のそれに比較して大事にはなりにくいかもしれません。それでも歩行中に雫が頭に滴るのでは不快ですので何らかの手立てが必要になる訳です。その対応策が「受け樋」のようになるわけですが、今やその方法が常識にもなっている感があります。

エキスパンションジョイントはおおよそ下の写真のように納められており地震などの揺れを効果的に受け止めそして受け流す機能を有しております。雨水に関しては天井側に設置されるシート系の材料で受け止めるように作られているものもありますが、そもそもそのような機能を持ち合わせていない製品もあります。

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動く場所ですから、雨の侵入を完全には止められないかもしれません。だからと言って、漏れるのはしょうがないという事で開き直られても困ります。ある意味、天井側で受け止めるという方式は理に適っていると言えるのでしょう。製品側に雨受けシートが組み込まれていない場合はいずれ受け樋等を取りつける事になるのかもしれません。

ところで、散水調査などで使っているホースのジョイント部分はクルクル回転できるのに水は漏れないんです。何か不思議じゃないですか。水圧がかかっているのに漏れないんですよ!(水圧がかかっている方が漏れないのかもしれないが、たまに漏れる部品に遭遇するので納まりの精度が要求されるものだと理解できる)

同じく、ガソリンスタンドの給油ノズルの根元も回転するのにガソリンは漏れませんよね!すごいと思いませんか!そのシステムをエキスパンションジョイントに応用できませんかね?何卒よろしくお願い申し上げます。

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特に専用の金物を設けていないジョイント部分の床面金物を取り外した状況(雨漏り対策工事中)

 

下笠木が軒樋に成り果てる時

建築物は部材の集合体です。その一つ一つに適正な位置や納め方を要求されています。当然ながら意味があっての事です。しかし、時折、ちょっとした位置がずれていたり、順序が逆になっている事で雨漏りの原因になってしまう事があります。

主に鉄骨系の建物に見受けられる仕上げ材に「下笠木」という部材があります。「したかさぎ」と読み、通常の笠木が上から被せているのに対し、下方に仕上げ面を向ける取付け方をする部材です。下がり壁などの躯体の端末を隠し、きれいな納まりに見せる役割も担っています。また、壁と天井との見切り材でもあり意匠上必要な部材なのですが欠点になる事も・・・。

下笠木※クリックで拡大します

納まり上、雨水などが侵入した場合は水の受け皿になりますし、結果として雨水の移動用の道になってしまう事もあります。シーリングの不具合などの事由により下笠木内に侵入した雨水は水位を上げながら横方向に広がり始めます。途中のジョイント部分から排水されてしまえば幸いですが端末部分はどうでしょうか。

外装仕上げの前に取り付ける事が多い下笠木ですが、端末(小口)部分が壁面に刺さる(壁面にぶつかる形で納まる)形状の場合、壁面に接触させる形はNGです。そういう納めにすると端末部分は外部に開放されていない状態のため、一部の雨水は壁の内部に向かう事になってしまいます。そこにALCパネル間の竪目地が存在していた場合、そこに雨水が流れ込む事があります。更にその流れて行く先が床面だったら雨水は床から浸出するしかありません。

フローリング濡れ※クリックで拡大します

今回は室内のフローリングに被害が出ていました。いつも湿気っていたようです。浸出する雨量は少なかったようで床面が水溜りになる事は一度もなかったと言います。しかし、長年の浸水の影響でフローリングは腐食していて指で突いただけで穴が開いてしまうほどでした。

下笠木は時に【軒樋】に変身出来る能力を有しているのです。壁の取合いの納め方には注意が必要です。下笠木の端部は壁面から少し離す事が理想ですが、端部と壁の隙間をシーリングで埋めてしまっては雨水が壁に向かう可能性を残してしまうのでお勧め出来ません。小口キャップを取り付けた上で壁の少し手前で納めて下さい。そして、その隙間の底だけをシーリングで処理してはいかがでしょうか。

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への字曲りの壁に隠されたもの

シャイン91 ※クリックで拡大します

ALC造の斜壁からの雨漏りの多さに関しては既にご承知の通りです。特にタイル貼り仕上げの場合は問題箇所が見えない事が多いため発見には時間が掛る場合もあります。

一般壁面の垂直に取り付けられたALCパネルと斜壁に取り付けられたALCパネルはどのように納まっているのでしょうか。専用のパーツがあるのでしょうか。雨仕舞は考えられているのでしょうか。

私たちが雨漏りの原因を調査し、改善を行った事例ではおおよその建物は下図のような納め方をされていました。

ALC斜壁 ※クリックで拡大します

パネルとパネルの間は現場施工によるモルタル充填となっていました。稀にALCパネルを斜めにカットしてシーリングで納められているものもありましたが。ほとんどはモルタル充填仕様です。当然ながらモルタルは収縮しますのでALCパネルとの継ぎ目には隙間が生じやすい事はご理解頂けると思います。仮に施工時に接着剤を使用していたとしても経年的に破断している事も考えられます。

仕上げが塗装の場合はその継ぎ目部分が横方向のヒビとなり目視出来ます。ヒビから必ず雨漏りするわけではありませんがそこを起点に塗膜が剥がれ始めることもあります。そして、タイル貼り仕上げの場合はそのヒビに気付く事が困難です。ご承知のようにタイルの目地材に止水効果は期待出来ませんし、斜壁部分のタイル目地は雨に浸食され無くなっている事が多く、降り注ぐ雨はALCパネルやモルタルに容易に到達しています。

斜壁は屋根とみなして施工する事をお勧め致します。最低でも防水処理を施して下さい。

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雨はウレタン塗膜防水を突き抜ける?

2012 260

陸屋根(ルーフバルコニー)のウレタン塗膜防水を雨が突き抜ける訳がありません。

通常は。

それじゃあ防水とは言えませんから。

しかし、あるんです。年に1~2件も。ウレタン塗膜防水なのに雨が浸透してくるパターンの雨漏りが。言ってる意味が分かりませんよね。見た目はちょっとだけ表面がザラザラしてたりします。通常の雨では雨漏りしません。台風でも必ずしも雨漏りは発生しません。その建物では、それこそ年に1~2回ほどだけ雨漏りするという事例です。

通常の散水調査では原因が分かりませんでした。しかし、天井裏の具象箇所側からも確認し、この辺りにしか原因は考えられないという屋根側のエリアを何とか絞り込み、そこに少し強めの散水を行う事30分。雨漏りが再現された次第。

原因は既存のウレタン塗膜防水のほんの一部のエリア(10cm×20cm程度)の膜厚が不足していたという事でした。塗りムラがあって所々の膜厚が薄くなっていたのです。主材をローラーで施工していたため膜厚が均一に仕上がっていませんでした。

とは言え、仮にも防水材ですから通常の雨は何とかはじき返せているようで雨漏りはしません。そう、強めの雨が長い時間降った時だけ雨漏りするのです。防水面に強烈に押し込まれる力が働いた時だけ雨漏りしていたのです。はっきり言ってとても分かりにくい事例でした。

ちなみに、数年前にトップコートを塗り替えたという事で見た目には何の不具合も感じられませんでした。それが手こずる原因にもなりました。そして、更に、この原因をオーナー様に納得して頂くのにも時間を要しました。ウレタン塗膜防水の場合、平場はコテ塗りで施工した方が膜厚の不具合は減ると思います。

そのドレン、はっきり言って不適合です

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世の中にはドレンと呼ばれる部材は沢山ありますが建築業界では排水口の事をドレンと呼んでいます。一口にドレンと言ってもその種類は豊富です。建物の種別(木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造など)によってもそれぞれ仕様が違いますし、使用する防水の種類によって適合する機能を持ったドレンを選定する必要があります。形も材質も納め方もそれぞれ違うからです。

ドレンの選定作業は、基本的に新築時に行われる事で設計士さんや現場監督さんが決めているのでしょう。しかし、そういった建築のプロの方々でも間違った組み合わせで施工している事例を見かけます。そして、その不適合が原因の雨漏りを沢山見て来ました。シート系防水なのに塗膜防水用のドレンを使用していたり、FRP防水に鋳物のドレンを使用してみたりなどいろいろです。

不適合な納まりが原因の雨漏りでも改善する方法はあるのですが、どちらかというと何故そうなったかとオーナー様から原因を聞かれた時にその返答に悩みます。防水毎の特性による端末の納め方とかの技術的な説明だけならよいのですが、どうしてこの材料を使ったのか?と聞かれた時です。確かに間違った組み合わせですし、原因が分かったからには施工した人に文句の一つも言いたいはずです。しかし、こちらとしてはそれを煽るような対応は出来ません。最終判断はオーナー様になるのですが、多くのオーナー様はそういういい加減な業者には直してほしくないという事でそちらには連絡もしない事が多いようです。

ドレンの不適合な納め方は改修工事でも見受けられます。写真のように押えの蓋ごと塗膜防水を塗布していたり、逆にシート系防水なのに押え蓋が無かったりで、いずれ雨漏りに発展しても不思議はないような納め方をしているのです。もし、この防水改修工事が雨漏りの改善を目的としたものならばオーナー様は新築時を含め2度の不幸に遭遇してしまったと言えるでしょう。

問題は、そういう不具合を「たま~に見かける」のではなく、「ちょくちょく見かける」という事です。

 

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それでも原因は必ずある

モルタル

上図からも読み取れるように、散水調査に於いて最初に散水を行う場所にを想定する事は難しくありません。事実、床下のモルタル上に水溜りが出来ました。でも、下階には浸出しませんでした。サッシは数か所存在し、それぞれ共に床下に浸水しました。それはそれで問題なのですが下階の雨漏りが再現される事はありませんでした。

試行錯誤の後、外部の手すり笠木の根元に辿り着きました。の位置です。そして散水開始から30~40分後、予定の位置から雨漏りが再現された次第。

雨の経路は防水下のモルタルとALCパネルの間だと思われます。鉄骨造という事もあり、手すり側からの浸水は壁内を下方に落下するであろうという先入観があった事は否めません。その為、原因が判明するまでにかなりの時間を要したという事は言うまでもありません。

雨漏りがある限り必ず原因は存在しています。諦めると迷宮入りかも。

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ウレタン系注入止水剤

IMG_1776水と反応して発泡しています

建物の外周の床から浸みこんだ雨水が階段室の床下のモルタルとコンクリートの間を通過し竪穴から下階に浸水、という小難しい内容の案件でした。

言うまでもなく雨漏りとは入口で止める事が基本です。しかし今回は、入口であろうという範囲はほぼ分かるのですが詳細な特定が出来ないくらい周辺状況が良くありませんでした。

おおよその雨水の流れは読めました。しかし、塗膜系の防水を施す環境ではありません。湿気が多すぎてシーリングも付着しそうにありません。セメント系の止水材では表面付近はどうにかなってもモルタルの隙間を流れる水まではくい止める事が出来ないでしょう。

そこでスタッフからの提案が。

ウレタン系注入止水材を入口と考えられるエリアに穿孔注入してはどうかと。

ウレタン系注入止水材は水分と反応して発泡するので水の通り道を塞ぐ事が可能です。通り道に止水材を送り込む事が出来ればですが。そこは、スタッフの経験と技に頼ることになります。とは言え、過去の止水成功率は90%を超えていますので信頼は高い材料と言えるでしょう。

今回はウレタン系注入止水材と止水セメントを併用した作業を行いました。結果は大雨の後に出るはずです。

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床下に水溜りなんかできるはずないですよね?

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床下点検口を取り付けて内部を確認した時点で分かった事がありました。この床下には水溜りが出来るのだと。そういう形跡が見受けられたのです。

床下に水溜りなど本当に出来るのでしょうか。それは珍しい事ですよね?そうでもないんでしょうか?だいたいにしてどこから雨水がやって来るのですか?

それを読み解くのが私たちの仕事です。実際写真のように浸水して来ました。それはそれでありえませんよね。でも、雨漏りしている上階が屋根や屋上でもないのに下階天井から雨が漏って来る場合の経路はこういった現象が多く関わっています。浸入位置と浸出位置も水平方向に大きくズレてきますので推測も難解になってきます。

この写真の状況になるまでに30分以上散水していましたが、下階に雨漏りが再現されるまでに更に2時間以上掛かりました。今回の雨漏りがたまにしか発生しない理由がこれではっきりしました。

もし、床下点検口で内部を確認出来ない状況だったとしたら3時間近くも同じ場所に散水していたかどうか・・・。簡単にはいかない理由がここにもありました。

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ALCと外巾木の危うい関係

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鉄骨ALC造の基礎周辺の納め方は業者さんによって様々ですが、お勧め出来ない形で納めているが故に雨漏りにつながっている案件を時々見かけます。

鉄骨サイディング張りの場合も木造の場合も端末の納め方には雨仕舞の原理原則が適用できます。しかし、ALC(t=100)版に於いては部材そのものに厚みがあるためか、基礎立上りの取り合いがほぼシーリング打設にて納められています。

ご存知ようにシーリング材は比較的早く劣化してしまいます。鉄骨サイディング張りや木造の端末がシーリングを用いない〝形”で処理しているのに比べると雨漏りのリスクはかなり高いと言わざるを得ません。

にも関わらず更に雨の影響を受けやすくしてしまっている形状が今回の事例です。モルタル外巾木は基本的にALC外面から更に外部に突出していますので壁面を流れ落ちてきた雨は外巾木の上で一度停滞します。巾木に限らず水平面に雨が引っかかった場合、雨を内部側に方向転換するきっかけを与える事になります。出っ張りがなければ雨は下方に流れ去ります。

巾木

外巾木の有無に関わらずALC造の1階の床面から雨水が浸出してくるパターンはここのシーリングに起因している事がとても多いと言えます。せめて巾木の天端はシーリングを覆わない形状で納めていれば補修はし易いかもしれません。

さて、それでは、どういった改善が考えられるでしょうか。仮にシーリングが劣化して止水効果が無くなってしまっても雨漏りしない形はあるのでしょうか?

読んで字の如く 「水切り目地の働き」とは

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RC(鉄筋コンクリート)造のイメージは?と聞かれて何を思い浮かべるでしょう。「固い」、「丈夫そう」、「重厚感(重い)」、「建築費が嵩みそう」、などいろいろ感じると思います。しかし、そういった見た目のイメージの割には自由な形状のRCの建物が多く見受けられます。ドーム状の屋根や曲線を強調した外観など多種多様な設計が試され建築されて来ました。

昨今は木造建築に於いても奇抜な形や素材を駆使した建物が流行っていたりしますが、RC造と比較した場合、どちらかと言えば木造建築は日本古来の仕様を踏襲しています。その中の一つが雨仕舞だと思います。決して省いてはならない工程や納まりがそこにはあって、細部においても全体においても建物の形そのものが機能的に働いていると言えるでしょう。特に雨仕舞は建物を雨から護る知恵であり末永く住むためには必要不可欠なもので未来まで伝えていかなくてはなりません。

ところが、RCの建築物は強度や法規的に問題が無ければ形状は自由だと言えます。強いて言えば変わった形はコストが増すのでオーナーさんの同意というハードルを越えなくてはなりません。それさえ越えればあとは型枠大工さんの腕でどうにでもどんな形でも作れるという訳です。

その時、忘れてははならないものの一つに水切り目地の適所取付けがあります。上の写真はとあるマンションの解放廊下の天井ですが雨の影響で塗膜や躯体に悪影響が出ています。液体には表面張力がありますので水平な天井では風の手助けなどもあって内部寄りに天井を伝わって来ます。その繰り返しで塗膜が剥がれたりしているのですが原因は水切り目地が無いという事です。

水切り目地とは呼んで字の如く水をそこで切る為の目地です。下の写真では水切り目地の働きによって水が内側に寄って来ていない事が確認できます。

DSC01855※写真をクリックすると動画が見れます

忘れてはならないものや省いてはいけないものってありますよね。個性豊かという名のもとに形や見た目だけに捕らわれた建物だけはご勘弁を。

 

真空コンクリート防水?

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真空コンクリートって通常のコンクリートと比較して圧縮強度が高くなる効果があるといいます。他にも密度が増加し防水性が向上するらしいし、吸水性の改善、クラック発生の低減効果も・・・、それって最高の防水下地ですよね。というか防水コンクリートのようにも感じられます。

誰か試してもらえませんか? 陸屋根で。

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「捨て打ち」は本当に〝捨て″なのか?

関東も昨日梅雨入りしました。平年より3日早いそうです。しばらくはお天気とにらめっこの日々が続きそうですが皆様はいかがお過ごしでしょうか。私は既に今年の梅雨明けは早いのか遅いのかが気になる今日この頃です。

さて、「捨て打ち」、「捨てシーリング」という文言を聞いたことがあるかと思います。巷では「仮打ち」とか「下打ち」とか言う方もいるようです。今回はサッシ廻りの「捨て打ち」に限定して論じますがまずは下図をご覧ください。

サッシ横断面

同じ横断面図(模式図)ですが、左が塗装仕上げで右がタイル貼り仕上げを表しています。図中の赤いシーリング部分に注目して頂きたいのですが、どちらの場合もコンクリートとサッシの間に充填されています。でも、右のタイル貼り仕上げの場合は、その赤く記されたシーリングは「捨て打ち」とされます。

仕上げのタイルを貼るまでの間、雨が浸入しないようにする意味もあると思いますが、実際は化粧のシーリング(変成シリコン:図中で青色部分)同様、重要な働きをしています。化粧シーリングが何らかの不具合で機能しなくなった時に「捨て打ち」シーリングが雨の浸入を防ぐのですから。

ある意味で二重ブロック的な収め方ですので安心感があるようにも感じます。化粧シーリングが紫外線と雨からの攻撃に立ちはだかってくれるので「捨てシーリング」はなかなか劣化しないかもしれませんね。でも、化粧シーリングは本当に全ての影響を受け止めてくれているのでしょうか。

少し細かい話をしますが、タイルとサッシ間の化粧シーリングは実は①タイル~サッシ間、と ②タイル目地~サッシ間というようにの2種類の異種材料(タイルと目地材)に交互に接しています。①のタイル部分はそれなりにしっかりした施工さえ行えば止水効果は確保できるはずです。しかし、②の目地(タイル目地:目地セメント)部分とシーリング材とは隙間が出来ている事が多いと言えるでしょう。※詳細については近く投稿する予定

よって、常に「捨て打ち」シーリングには水分が到達していると考えるべきです。だとしたら、施工は慎重に行って然るべきという事になります。「捨て打ち」は決して「捨て」ではありません。

「捨て打ち」、「仕上げ打ち」、どちらも重要なので住宅の仕様に習って「一次シーリング」と「二次シーリング」とした方が必要性を理解しやすいのではないでしょうか。

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フロアヒンジ収納BOXの止水って?

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数年来、ずーっと不思議だったのですが、フロアヒンジの収納BOXって・・・、防水仕様のものは無いのでしょうか?

床面にあるのですから雨の影響を考慮した方がいいと思うのですが、かつてそのように配慮されたものに出会った事はありません。雨が掛からない場所でも床を水洗いしている時に浸水しますよね。そして浸水した水は抜ける事が出来ませんので溜まり続けて錆を助長します。

ヒンジ本体は密閉式で分厚い金属に守られているので機能に問題は発生しないという事なのでしょうがヒンジを収納しているBOXや固定ビスが錆びつく事でガタついたりして不具合が発生します。更に不可解なのは蓋はステンレスなんですよ。蓋だけが・・・。

でも、蓋も収納BOXにビスで固定しているのでBOXが錆びると蓋もパカパカしてしまうんですよね。錆び過ぎたBOXは撤去して交換するしか改善方法がありません。これでは交換の予算を負担するオーナーさんが気の毒なのでは?

薄型というものも開発されているようです。ストッパー切り替えも出来ます。見た目もスッキリで機能も優れています。最近、やっと防湿仕様という製品がちらほらお目見えしたようです。でも、現存しているほとんどは防水仕様ではありません。せめて、浸入した水を排水出来る工夫がほしいですよね。

 

避難ハッチを取り付ける床面との適性寸法とは

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ベランダ部分での雨漏りクレームで「雨漏りで洗濯物が干せない」というのがあります。その原因の一つが避難ハッチからの雨漏りです。避難ハッチからの雨漏りはその原因により外枠の外側(躯体側)から滴る場合と外枠の内側(はしご収納側)から滴る場合、またはその両方からがあります。

外部に取り付ける建材の多くは雨の影響を考慮してその形状を工夫していますが、忌憚なく申し上げますと設備関係の部材はその配慮が少し欠けているように見受けられます。例えば、屋上にある排水通気管。この部材は防水の納まりを考慮しており水切り部材が取り付けられています。製品によっては防水材の付着にも配慮されたものがあります。

排水通気

そんな配慮は当たり前だと思われるかもしれませんが、雨に対して何にも考えていない製品は沢山あります。どこの何とは言いませんが。よって、取り付ける人は雨仕舞に日々頭を捻る事になるのです。その時、雨仕舞の知識が不足していると後々苦労する結果になるという訳です。

さて、避難ハッチはどうでしょうか。

おおよそ下図のような断面になっています。(メーカーによって違います)

はっち断面

上蓋の近くに水切りっぽい金物が一周していますが、通常は下図のような収め方をしてしまうので水切の役目は果たせていません。これは、ベランダを使用するにあたって、なるべく床面との段差を無くしたいという考えも反映するからなのだと思いますが、取付け強度的にコンクリートとの接触面があまりにも少なくなり過ぎないように設置しようとした結果なのではないでしょうか。

という事は、水切りはいつになっても水切りの使命をまっとう出来ないと思われます。では、どうしますか?

はっち断面2

水切り(私が勝手に呼んでるだけですが)の効果を有効に機能させつつ取付け強度を確保するためには下図のような製品が良いかもしれません。もしかしたら、既にどこかにあるのかもしれませんが。

はっち3

しかし、上図のように取り付けられたとしても、それはそれでベランダの使い勝手は確実に悪くなりますしつまづく危険も増えると思います。また、実際に設置するベランダは十分な設置面積が無い場合が多いため、せめて床面との段差を少なく取り付けなくては気の毒だという心理があると思います。

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「いつ使うか分からないのにすごくじゃま」 しかも 「使う前に錆びついてる」 更に 「雨漏りする」

「いざという時に備えるため無いのは困る」

天秤に掛ける事は出来ませんね。最近はステンレス製になっていますのでこのような悩みも少しは減ってくるのでしょう。古いものは消防署の指示に従い適時改修用ハッチに交換しましょう。

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(ハシゴ込みで¥89,000でいかがでしょう! 税別・諸経費別です。)

雨はさっさと流す。溜めない。澱ませない。

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いい天気ですね。
こういう日は屋根に上ると気持ちがいいものです。
今日は防水の現状確認と採寸のためRCの建物の屋上に来ています。

一般的に防水工事の単価は市場原理によって大きな差は無いと言われています。しかし、建物の状況はそれぞれ違う為、防水作業前に行わなくてはならない下地処理作業もそれぞれ異なる訳です。

同じ防水工事を行うとして数社から見積もりを取った時に金額に差が出るのはこの下地処理部分の差だと考えられます。

しっかりとした下地処理を提案する会社ほど工事費は当然かさむ傾向があるのですが、オーナーさんがその部分に対してどのようなお考えをお持ちかによって業者の選定結果は異なります。

しっかりとした下地処理を行い建物をより永く使用できるようにと提案する業者ほど胡散臭がられる事になったりもしているかもしれません。逆に大した下地処理もしない為価格がお安く口が達者な業者さんほど世に蔓延ってしまうのかもしれません。

最初の改修工事ではなかなか業者の良し悪しも分かりにくいかもしれませんが説明が腑に落ちる業者さんを選ぶ事がこれからは大切なのではないでしょうか。

さて、写真の屋根には最初から防水層が存在しません。コンクリート素地のままなのです。築20年以上経過していますが雨漏りは有りません。少し爆裂が発生しているぐらいです。防水層が無いから膨れたり捲れたりもしません。発想がすごい素晴らしい工法だと私は思います。

流石に劣化が進んできているという事で防水工事の話しが出てきたわけですが劣化部分の補修を行えばしばらくこのままでも行けるのかもしれませんね。コンクリート強化剤などで復活させられればいいなと考えています。

よく見ると一般的なRCの陸屋根と比較して水勾配がしっかり確保されていてコンクリート面に雨が長らく澱む事は無いようです。いわゆる水切れが良い状態なのです。これはまさに雨仕舞の考え方です。雨はさっさと流す。溜めない。澱ませない。よって、水分の影響が少なく、結果下地も劣化しにくいという事なのです。

何でもかんでも防水に頼らなくても雨仕舞で解決出来る部分が建物にはまだまだ沢山あるのではないでしょうか。だって、昔は防水なんて無かったのですから。

発見は易し、推測は難し

柱の隙間

例えば上図のような納まりの鉄骨ALC造があったとします。緑の部分はスラブコンクリートを示し壁であるALC版に接して(※隙間埋めモルタルを含む)います。しかし、柱部分とALC版の間にはコンクリートやモルタルは存在せず空間になっています。幅は25㎜~30㎜程度の場合が多いと思います。

この空間は各階共通ですので、もしも、柱付近のALCパネルの破損などにより浸水が発生した場合、雨水は最下階(基礎天端や立上りコンクリート天端)まで容易に到達します。※B-B断面図参照

柱付近以外=壁付近で同じように浸水があった場合は各階の床面に具象が現れますし、壁面の仕上げにもシミやクロスのめくれなどの現象が現れますので発見は容易だと言えます。※A-A断面図参照

よって、柱付近の不具合が原因の場合の浸水(雨漏り)は1階の床面近くで発見される事が多くなります。そして、原因追及には時間が掛かる傾向があります。何階から浸入しているかを突き止めるのに手間取る為です。

柱の隙間 断面

以上のように、鉄骨ALC造の場合の柱付近の雨漏り原因調査にはちょっとした注意が必要です。また、鉄骨造サイディング仕上げやライトヘーベル張りの場合も似たような現象の雨漏り事例が発生していますので同様の推測も加えつつ調査に臨まなくてはなりません。

ちなみにA-A断面内で表記されている番号は代表的な施工順序です。図からも分かるように床のコンクリートの端部は後打ち(モルタル等)になります。よって、ALCとの接触部分やコンクリートとの接続部分は一体化されていない為、雨水が床面に広がった場合そういった隙間からも下階に浸出します。

また、鉄骨材の影響により雨水の滴る位置が変化するので浸入位置と浸出位置の関係を探るには先入観を持たずに根気よく調査を進める事が望まれます。特にデッキプレートとコンクリートとの隙間を流れる雨水は相当距離を移動していますのでそれなりに想像力を駆使しなくては解決するまでにただただ時間を浪費する結果となるでしょう。

鉄骨系雨漏りは、発見は易し、推測は難し

 

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塩ビシートはメンテナンスフリーって本当?

個人住宅2軒にて同じ大手ハウスメーカーの建物で同じ不具合に出会いました。ベランダの塩ビシート防水に亀裂が発生しています。ビル、マンション等で使用するシートと比較すると少し薄い材料になっています。

塩ビシートは比較的耐候性が高いと言われておりメーカー仕様によっては20年間メンテナンスフリーと謳われているものまであるようです。すごいですよね。(今や30年保証まで出現!)

しかし、塩ビシートも紫外線の影響で柔軟性は衰えますし以外に縮むんですよ。縮むだけならいいんですが、縮む力で固定金物を引っ張ったり、金物が動かないとなるとシートの中で引張力が強く作用する場所に亀裂を生じさせたりします。亀裂は当然雨漏りに直結します。

DSC07645 入隅が金物ごと浮かされています(断熱仕様)

DSCF6053 引張力の影響で破断しています(密着仕様)

それこそ築20年前後も経過している建物であれば全面防水改修という判断にもなるでしょう。しかし、保証書の効力が無くなった10年目以降の例えば11年目とか12年目ではなかなか全面改修の決断はしにくいところだと思います。一部しか問題ないのに全面改修?って思うのは当然でしょう。面積が大きければなおさらだと思います。

ところが、塩ビシートの厄介なところは補修しにくいというところなのです。補修方法はいくつか考えられるのですが、例えば既存のシートの上に同じ材料でパッチ補修みたいな事を行う場合、付着が芳しくないと言われています。他の材料にしても同じく付着が弱くなる傾向にあります。もちろん目粗ししてもです。すぐダメになる訳ではありませんが何せ耐用年数が低くなりがちで再補修を念頭に置きつつ作業にあたる場合が少なくありません。シートの収縮する力はハンパなく非常に厄介です。シーリングだけの補修では速攻剥離破断します。

最近では耐候性を大幅に改善した補修用テープもあるようです。少しコツが必要ですが収縮性も高く数年間は止水効果を維持できると思います。少なくとも毎年手を加えるという最悪の事態は避けられると思います。全面改修の時期まで持ち堪える事を期待します。

DSCF6274 念のため二重貼りしています

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どうして工務店は雨漏りを止められないのか?

長らく雨漏りの仕事に携わっていると、お客様から雨漏りに関するいろんなお話を聞きます。その中で、よく出る話の一つとして、私達に雨漏りの改善を依頼するまでの経緯というものがあります。

どうして今まで長い間改善に至らなかったかという疑問と、どうして建築屋さんなのに雨漏りを止められなかったのだろうか?という「まずは建ててくれた会社に診てもらう」シンドロームの話しです。

当たり前ですが、雨風が入り込むようでは家とは言えませんね。雨漏りは無くて当たり前なのですから。大金を叩いて一生物の買い物をしているにも関わらず「雨漏り?」、「なんで?」って事になる訳です。

オーナー様がクレーム的に工務店や大工さんに連絡するのが自然な流れと言うものです。
でも、毎日家を建てている側からすればさほど珍しい話でもなく?何とか対応していくという姿勢はあるので、とりあえずは担当者が現状を確認したり状況を聞きにやって来ます。

でも、担当者は他にもいろんな仕事も並行して行っている為、なるべく早くこの雨漏りクレームを処理したいと思う訳です。そして、実際に施工を行った大工さんや協力業者さんに連絡をして対応させたり、自分で何とかしようという手段にでます。

しかし、何とかオーナー様の期待に応えたいという誠実な思いと同時に、なるべく早くとか、なるべく手間暇を掛けずにどうにか解決させたいという気持ちも平行的に頭を巡っているはずです。

そこにある意味落とし穴が存在しています。それは、事を急ぐあまり根本原因の調査や確認が疎かになってしまう事。そして何より自分たちが致命的なミスなど犯すはずはないという期待と驕りなのです。

だから、突き詰めた調査をしようと思うまでにそれなりの時間を必要としたり、場合によってはさじを投げたり投げられたりするようです。結果、何も解決せずに信用だけが無くなるという残念な結果が生じています。その後、打つ手無く私達に連絡をしたという話をよく聞きます。

雨漏り改善依頼の連絡はもちろんオーナー様側からも有りますが、行き詰った工務店さん側からも寄せられる事が少なくありません。誰から連絡を頂いてもやるべき事に変わりはありませんのでどうぞ迷わずにお問い合わせ下さい。

世の中すべての工務店さんが雨漏りを解決出来ないというお話しではございません。念のため。

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ALCは“Autoclaved Lightweight aerated Concrete” (高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリート)の頭文字をとって名付けられた建材で、板状に成型したものを「ALCパネル」と呼びます。~ALC協会のホームページより~

いわゆるALCパネルですが、日本ではそれなりの数の建物に使用されている建材です。最近ではパネルが回転するロッキング構法という技術で変形追従性も高まっているという話です。

しかし、我々雨漏り関係の業界では必ずしもありがたい建材とは言えません。地震の影響が他の建物より大きく、結果として雨漏りになるケースがとても多いからです。更に、雨漏りだけにはとどまらず構造体として成り立たなくなるほどのケースもたまに見かけます。

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ALCパネルはパネルですから継ぎ目が存在します、まずはそこが外力(地震や風力や振動など)の影響で挙動します。その挙動幅が大きいとパネル同士がぶつかり合う為なのかパネル自体が割れたり欠損が生じたりします。外壁仕上げが塗装ならばまだしもタイルを貼っている場合は、挙動の影響で剥離したタイルが落下します。特にコーナー付近が影響を受けます。

ALCは建材的には柔らかいため、タイル補修などでエポキシ樹脂を用いたピンニング工法は意味がありません。地震などがあると周辺の基材(ALC)ごと引抜かれる事になるからです。よって、タイルが剥がれた場合は貼替えるか、部分的に塗装に変更するような選択を迫られます。

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ALCにはいろんなメリットがあるようです。軽いのに強度が高いとか、火災に強いとか、地震にも強い?など他にもあるようで、その利便性が世の中に普及した理由なのでしょう。でも、一番の理由は比較的安価な上に短い工期で建物が完成できるという事がその大きな理由だったのではないでしょうか。

確かに、新築時はそういった判断で良かったと思います。でも、これだけたくさんの不具合事例と向き合うと「ALCってどうなのよ?」と思ってしまうのは私だけでは決してないはず。しかも、そういった事例が常にあるにも関わらず使い続ける建築業界ってこれまたどうなのよ?って思っちゃうんですよね。

個人的には「現代の建材&納まり3大悪」っていうのが心の中にあるんですけどALCは・・・?どうなんでしょうか。いずれ機会があったらUPします。

そろそろALCにタイルを貼るのは止めませんか?

 

 

 

 

 

RCの建物にはオーバーフロー設備が少ない ~雀の行水~

DSCF8116

オーバーフロー用の配管です。市販されている物のおよそ倍の長さがあります。取り付ける壁厚が大きいため特注で製作して頂きました。取り付ける建物は鉄筋コンクリート造です。おおよそ下図のように取り付ける予定。(既存立上りに後付け)

コア抜き OF取付け

木造戸建ての建物と比較してRC造の建物にはオーバーフロー対策があまり施されていないように感じるのは気のせいでしょうか。屋上がプール状になっていたのを数多く見かけますがオーバーフロー設備は当然ありませんでした。溜まっている雨水で雀が行水していたのを見かけた時にはさすがに笑ってしまったものです。

それでも下階に雨漏りが無い場合は気付くまでには時間が掛かるようで、ある時などはヤゴ(トンボの幼虫)が泳ぎまくっていたり、水草が浮いていたりで完全に池の様相を呈していました。一体いつからこのような状況だったのか・・・。(防水の性能が証明されている結果ではあるが)

商売柄、点検をしていない(したことが無い)ような屋根を隣の建物から発見する事が少なくありません。屋上に行く(点検する)術が無い建物が多いという事も問題なんだと思います。オーナーさんに報告し溜まった雨水を流してあげるのだが、ここで注意する事があります。流れ出す雨水の水圧でドレンに手が引き込まれる現象が起きるのです。

私は細い棒などで少し遠くから少しづつ突いて穴を開ける方法をお勧めしたい。くれぐれも近距離でしかもいきなり溜まった泥を取り去ってはいけない! パニックになる事間違いなし。

仮に何の問題もなく穴を広げられたとしても、もう一つの注意事項が発生します。それは、急激に排水される雨水の水圧です。竪樋内をものすごい勢いで落下した雨水の塊は、直下もしくは最も近い雨水桝の蓋(プレコンや鋳物)を吹き飛ばします!とても危険です!しかも排水しきれず桝から大量に雨水が溢れ出ます。

そこが駐車場だった場合はそれなりに問題視される事でしょう。もしも、あなたがその役割になってしまったら少しづつ排水させる技を講じなければなりません。私もそうしています。ある時は排水作業に2日間を要した事もあります。でも、そのくらいでないと大変な惨事に発展するのですよ。

設計士さんはどうしてドレンが目詰まりしないと思ったのでしょうか?誰かが点検をして掃除までしてくれる事が当たり前のはずだからでしょうか。でも、それは不確実だと思うのですが。

要するに、RC造でも最初からオーバーフロー管を計画してほしいという話です。

(でも、どうしても後から設置しなくてはならなくなった場合はご連絡下さい。)

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防水保証書のウソ!ホント?

過去に防水工事を行った事がある皆様にはお手元に「防水工事保証書」があると思います。保証内容は「漏水が発生した場合は補修を行う」というものが多いと思います。仕様によりますが保証期間は「10年間」というものが一般的です。

施工後10年間は該当防水工事に起因する雨漏りなどに対応するという事を書面で約束しているものです。施工後に発行され、保証内容についても説明を受けたと思います。書面が手元にあるので特に内容については気にしていない方が多いようですが、その中にある「免責事項」まで把握していますか?

「免責事項」に該当する事由があった場合は保証期間内であっても(無償の)補修は出来ません。と、謳われている部分で、ある意味保証書の゛肝”なのです。

特に! 「3~4年毎に行わなくてはならない有償トップコートの塗布」(ウレタン塗膜防水のフッ素トップ仕様や塩ビシート防水の場合は記載無し)の部分はほとんどの人が実施していないのではないでしょうか!? そうです、10年保証は放置しているだけでは該当しないのです! Σ(゚д゚lll)

3~4年毎に塗替え?そんなの聞いた事ない!でしょうか、それとも分かっていたけれど本当に必要なの?でしょうか、もしくは有償だから何となく気が進まなくて・・・でしょうか、または気付いた時にはもう7~8年経過していたから諦めてしまった、でしょうか。

そもそも何故定期的な塗替えが必要なのでしょう。それは、防水層(ウレタン塗膜防水の場合は主材層、シート系の場合はシート本体、等)の劣化を防ぐ為なのです。

一般的に防水材は雨(水)に対してはもちろん効果が高いのですが、対紫外線的には弱い傾向にあります。それを補うために耐候性の高い塗料で防水層を保護しているという訳です。外壁塗装が壁材や躯体を保護しているのと同様の意味合いがあります。さりとてそのトップコートや塗装にも性能の限界があります。それが3年から5年程度なのです。(仕様によって異なります)

ですから、防水メーカー側からすれば経年劣化したトップコートのままにされると主材層に影響が出てしまうので、対策(トップコート塗替え等)を講じていないものまでは保証出来ませんと言っている訳です。逆に、適時トップコートの塗替えを行えば20年以上防水改修を実施しないで済んだという事例もありますのでこの機会に防水の状況の確認をして建物を永く健全な状態で使えるように検討してみてはいかがでしょうか。

という事で、皆さんのお手元にある防水保証書には何が記載されていますか?現状の防水層の状況はどうなっていますか?

 

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マイさん(雨仕舞) VS ふせぐ君(防水) 【エピソード1】

㋫: いわゆるマイさんは雨を直接止める事は出来ないって事だよね。ボクと違って。

㋮: どちらかと言えば形で受け流す的な仕事をさせてもらってるわ。こっちの方が賢い感じだわね。ふせぐ君と違って。それにふせぐ君は経年劣化するとボロが出て来るわよね。ウフフ・・

㋫: な、何言ってんの、そんな劣化なんてメンテナンスすれば何も問題ないんですけど!

㋮: メンテナンスすればね。じゃ、しなかったらだだ漏れってことかしら?

㋫: そ、そんな事言う自分は劣化しないっての?

㋮: いい質問だわ、ふせぐ君。さっきも言ったけど私は形で雨を処理しているのね。例えば、屋根の勾配だったり、軒の深さだったり、窓の庇だったり、雨を防ぐと同時に排出させる事を得意とするのね。それに見えないところでも頑張ってるわ。屋根や壁内の二次防水部分だったり、建具そのものの形だったりね。あなたが生まれるず~っと前から私は建物のお役にたっているのね。英知の結晶なのよ。わかるかしら?

㋫: ・・・まぁ、わかるような・・・、難しいような・・・。

㋮: 劣化は致し方ないけど、いわゆる防水層が劣化していくような事ではない訳ね。紫外線の影響も少ないし、どちらかと言えば挙動や風などでズレたり見えない所で風化したりって感じかな。ちょっと気付かれるのが遅くなる感じは否めないわね。

㋫: ところで、マイさんはどの建物にもいるんですか?

㋮: それがね・・・、いたいんだけどいない事もあるのよ。作る人が分かっていなかったり中途半端な知識で配置したりね。私がいないとたぶん困ると思うのよ住んでる人にしてみれば。でも、住人さんが私を呼ぶ訳ではないから難しいって話なのよこれが。後から改善するのは大変だから新築の時にしっかりやってほしいんだけどな。

DSCF7047  DSCF7048

【エピソード2】に続く、

たぶん・・・

IMG_7888

良い業者は最初に会った瞬間に分かる!?

「見立てが腑に落ちない」という経験は誰にでもあるでしょう。

例えば体調不良で病院に行った時、ドクターが診察して病気を特定?して薬を処方してくれますよね。時にその処方された薬がいまいち効かなかった事はないですか。そうだとしても言われた通りに数日間はまじめに薬を飲み続けますよね。飲み続ければ改善するかもしれないという期待を込めて…。でも改善しなくてね…、なんて経験はありませんか?

思い返してみれば気になる事がありました。診察の時、こちらが一生懸命病状説明をしているのに先生は受け流していただけだったな、と。でも、そうは言っても病院の先生が言う事だからもう一度くらいは通いますよね。薬ももらわなくてはならないし。でも、そのうち原因とか関係なく治ったりして…。

例えば、初めての美容室や床屋に行った時は(よっぽどの事情がない限り床屋を変える勇気はないが、流石に引っ越したりした場合は致し方ない)今までの髪型やパーマなどの詳細を伝えなければならないですよね(もはや多少の仕上がりの差は覚悟の上だが)。

しかし、その結果に満足する事は少ないのです。よって、翌月からしばらくはいつ終わるとも知れぬ床屋探しの旅が始まってしまうのが常であります。それとも、最初はお互い慣れなくても同じ床屋にしばらく通えば意思の疎通もスムーズになるしいずれ期待通りの仕様で仕上げてくれるかもしれません。たぶん。

例えば、整骨院や鍼灸院に数か月間(もしくは数年間)通い続けるという状況。それって治ってねーだろ?…って。そこに通ってる意味はあるんですか? そんなに長い期間あれば自然治癒してんじゃないの?…って。(特に整骨院や鍼灸院に恨みなどは無いです。念のため。)

あなたは「見立てが腑に落ちない」と感じてはいるけれどいつか治ればそれで良し。とか。先生や専門の人が言うのだから言うとおりにしていれば間違いないだろう。という自己暗示にも似た妥協をしてはいませんか。

病院の先生だって分からない事は沢山あるはずだし間違いも犯すかもしれません。お金を払ってまで間違っている薬をもらいに行くことはないのでは?その先生は自分自身が「分かっていない」という事に気づいていないのかもしれないのです。

期待通りの仕上げがいつになっても出来ない理髪師はいつになってもこちらの思う仕上げは出来ません。センス的に無理なのかもしれないし、もし、技術的な事を知らない場合は理髪師がそれを身につけるまでこちらは妥協を続けるしかありません。

鍼灸師は通ってくる患者さんが治癒しているかどうはあまり問題ではないのかもしれません。「また明日も来てくださいね」って挨拶する事の方が大事なのかもしれません。

でも、あなたは、そんな事にはとっくに気づいているはずですよね。

おそらく最初に会った時に。

この人は、私の要望をたぶん解決出来ないんじゃないか?って。

でも、他に頼む人も思いつかないしなどという理由で自分に言い聞かせてはいませんか?

いつか改善出来るだろうと。

諦め?もしくは面倒だから?相手に悪いから?

いいのですか。

妥協は悩める時を長引かせるだけなのです。

悩んでる時間もあなたの大切な人生なのでは?

 

例えば、建築や防水に携わっているからといって雨漏りにも詳しいという事にはなりません。

もしも悩みが雨漏りだった場合は今すぐ私達に連絡して下さい!

電話かメールするだけで雨漏りの悩みは全て消え去ります。

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雨漏りは人災なのか?

IMG_1460 写真はドレン廻りのシート系防水をめくったところです。ドレンに錆が発生していて水分の影響があった事を物語っています。防水シートの端末が経年により接着力が減退した事が理由の一つだと思います。防水シート裏に浸入した雨水はドレン廻りのコンクリートの隙間から浸透し下階へ雨漏りしています。

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、このドレンはシート防水用ではありません。シートの端末を押さえ付ける部材がないタイプです。いわゆる塗膜防水用のものです。今回シートを剥がす前は端末をシーリング材で処理したあった次第です。

新築時に用いるドレンの種類は多岐に渡り最近では材質まで新たな試みが行われています。以前は鋳鉄製しか無かったように思いますが、ステンレス、ステンレス鋳鉄、アルミなどでも製造されています。錆びによる弊害は減るでしょうし見た目の美しさも長く維持できるので値段を考えなければお勧めだと思います。

建物は防水の仕様に合わせてドレンを選定しなくてはなりませんが、私達が改修工事の依頼を受けた物件では、たまにと言うより度々と言った方がいいくらいミスマッチを見かけます。建設時の何らかの変更によるものなのか、担当者の知識不足なのかは分かりかねますがとても残念に感じてしまいます。

つまるところ、そのミスマッチが原因で困るのはオーナー様なのですが、まさかドレンと防水の相性がまずかったとは気づく事は少ないでしょう。築年数が10年以上の場合、保証年数からも外れてしまいますので建築した業者さんにクレームを言っても期待通りの対応をしてくれる事はないのでしょう。

防水の改修では改修用の二重ドレンなどを取り付けますので当時のしがらみは無くなります。その時点からは私たちの責任になりますので新たな仕様や品質にはいつも気を使っています。

私達は下地の材質や現在の防水の状況を的確に見極める事から始め、お客様には適正な改修方法をご提案する事を心がけるようにしています。新築時ではそういった作業を設計者が中心になって行っているはずですがどうも結果が伴っていない事があるようです。残念ではありますが雨漏りの多くは人災であるという思いを禁じ得ません。

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そもそも打継は雨漏りの原因に成り得るのか? ~パラペット編~

伸縮目地とか収縮目地とかエラスタイトといった名称を聞いたことがあると思います。一般的に陸屋根の押えコンクリート内に布設する事で知られています。周辺コンクリートの収縮による挙動を吸収分散してくれる仕事を受け持っています。では、その伸縮目地が無いとどうなるか?

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最悪の場合パラペット部分が外部に押し出されます。また、挙動により内部の防水層が破断する可能性があります。元々は防水層の保護の為に打設されたコンクリートが仇になるパターンと言えるでしょう。伸縮目地は規定の間隔で効率的に配置しなくてはその効果が発揮できませんので先々を見据えて適切な取付けを行わなくてはならないと思います。しかし、不運な事に昨今の夏の暑さは尋常ではなく一昔前の最高気温は参考にならず、今後の気候の変動まで読み解く事は現実には不可能ですので、安全率を設定する他に手立ては無いのかもしれません。

運悪く入隅付近の防水層が破断してしまい雨水が防水層から漏れ出した場合、浸出水は内部側に向かうものもあるでしょうが比較的近い打継面からも流れ出します。打継目地のシーリング材も内部から圧力が継続的に掛かる場合は水圧や水分の影響で接着面が剥離し滞留水は外部に流れ出します。いわゆる水路(みずみち)が出来てしまいます。外部からではなく内側から外側に浸出するケースです。雨天時は陸屋根側(内部側)の水圧が高くなるので外壁面からの雨水の浸入は困難だと考えられます。下階の雨漏りの原因がこのケースの場合、不具合箇所の特定は困難ですし、それ故に部分補修はほぼ不可能です。挙動対策や膨れ対策を考慮した新規防水層の検討を始めなければならないという事になるのではないでしょうか。

最近の新築工事では押えコンクリート工法自体は減少しているように感じます。しかし、問題は押えコンクリートを下地にする新設防水の仕様です。下地である押えコンクリートがどの程度伸縮(挙動)するのか?密着工法では対応出来ない事は明らかですがAV工法であれば大丈夫なのか?いずれ問題になってくるのかもしれませんね。

~番外編~ に続く     (番外編は「雨漏り110番練馬店」の施工事例で)

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そもそも打継は雨漏りの原因に成り得るのか? ~基礎編~

基礎編

基礎に於けるコンクリート打設の方法は上図のように主に2種類に分かれます(※他にもあります)。基礎の外部には通常土などが存在していますが雨が降ると地中含水量が増え建物側への浸透圧も増大します。考え方によってはプールの中に浮いているような意味合いに近づくと言えるでしょう。そこが一般の外壁とは大きく違う環境と言えます(もはや通常の雨漏り事象ではくくれない状況です)。地域によっては地下水位が常時高く、常に水分量が多い状況かもしれません。よって、基礎内のエリアに雨水が浸入したからといって一概に雨漏りと判別できない事は言うまでもありません。

さて、そのように厳しい状況の中での止水対策はどのようになされるのが良いのでしょうか。特に下部に存在する「打継ぎ1⃣」部分には止水版やそれに類するものが仕込まれています。以前述べましたが打継ぎのコンクリート同士は融合しませんので物理的に水をくい止める施策が必要です。その代表的なものが止水版なのですが今回は詳しい話は割愛致します。問題は【B工法】の「打継2⃣」部分です。この部分には止水版を入れない場合が多いとの事。図では分かりにくいのですが、実際は鉄筋の配筋状況から考えてもその位置に止水版を仕込むことはかなり困難だと言えるからです。そこに盲点があります。周辺の地盤面が【B工法】の「打継2⃣」より高い場合は当然浸水の確率が上がる事になります。知らないうちに基礎ピットに水が溜まっているパターンではまずここを疑ってみるとよいのではないでしょうか。

では、何故、皆【A工法】を採用しないのでしょうか?わざわざ打継部分を増やす事はないと思うのですが。
理由の一つに地中梁の型枠の敵寸加工及び型枠の撤去や搬出などの関連があります。また、建築設備の関係や工期なども工法選択の理由になってきますが詳しい事についてはまたの機会に致します。ポイントは【B工法】の「打継2⃣」部分の止水処理が甘くなるという事です。まず、止水版が無い、打継目地を作ってない事が多いのでシーリング処理も出来ない、事後処理がセメント系の止水処理を面施工する事が多く止水効果が小さくなる、などが懸念されます。造る人も調べる人も地面付近の打継ぎにはご注意下さい。

~パラペット編~ に続く

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そもそも打継ぎは雨漏りの原因に成り得るのか? ~後編~

打継雨漏り 【図3】

上図のような打継があります。左図は梁型を室内側に影響しないように外部に設計配置した外梁タイプの納まりです。右図はセットバック等の理由で外壁がスラブ上から立ち上がるパターンの場合です。この場合、内部に向かう浸透圧は雨量と経過時間によってはかなり高まりますので雨漏りに発展する場合があります。水平面で雨を受けてしまうという最悪の形状と言えます。雨仕舞には細心の注意が必要です。

さて、話は前回に戻ります。下図を再度ご確認下さい。

打継拡大

外壁垂直面が上下階に渡り連続する上図の場合の雨漏りの可能性を考えた時、【図3】と比較すると浸水の確率はかなり減ると考えられます。仮にシーリング材の防水性能が既に無くなっていたとしても室内側に浸出する例は少ないのです。もちろん無い訳ではありませんので誤解なきようにお願い致します。打継といってもいろんなパターンがありますので、打継からの雨漏りを疑う場合は事前に図面などで周辺の納まりを確認する事をお勧め致します。いずれにしても被疑箇所としての優先順位は高いとは言えないのではないでしょうか。まずは、開口部やスリーブなどから検討した方が順当だと考える次第。皆さんはどう思いますか?

~基礎編に続く~

DSCF1208

そもそも打継ぎは雨漏りの原因に成り得るのか? ~前編~

打継

上図着色部分が一般的な1回で打設する躯体コンクリート部分です。ベランダなどの手すりを一体で打設するかどうかは現場の状況により判断されますが図のように打設する場合が多いようです。コンクリートは1層(1フロア)づつ築造する訳ですから必ず継ぎ目が出来ます。コンクリートの継ぎ目は融合しませんので物理的な止水処理を行う事が前提になります。よって、コンクリートの打継部分の外部側には打継目地を設けます。特に外壁垂直面が上下階に渡り連続する上図のような納まりの場合は外壁面を雨水が流れて来る事が想定されますので打継目地のシーリングの責任は重大です。打継目地は型枠に目地棒を取り付け、型枠と目地棒を外すと目地が出来上がっている次第。その打継目地には、仕上げが塗装の場合はシーリング(ポリウレタン系)を行った後仕上げ塗装をします【図1】。仕上げがタイル貼りの場合は捨て打ちシーリング(ポリウレタン系)を行いタイル貼りの後化粧シーリング(変成シリコン系等)を施します【図2】。タイル仕上げの場合、経年劣化の影響による捨て打ちシーリングの剥離などが確認しにくいという欠点があります。雨漏りの原因がそこにあった場合は発見するのに手こずる事が想定されます。

打継拡大

室内の床付近から雨漏りがあった時に外部の打継目地のシーリングを打ち替えたり打継目地周辺にシーリングを重ねまくっているのをたまに見かけますがはたして打継目地のシーリングが劣化もしくは破断する事が原因で雨漏りは発生するのでしょうか?確かにコンクリートの打継面は水が浸み込む程度の隙間はあります。しかし、その雨水は本当にコンクリートの隙間を水平に移動してきたのでしょうか?上から下に降る雨にそこまでの浸透圧があるのでしょうか?強風で押し込まれるのでしょうか?シーリングが劣化した打継目地なんて世の中に数えられないくらいあるのでは?その全てで雨漏りは発生しているのでしょうか?それとも気づかない程度に浸み込んでいるのでしょうか?皆さんはどう思いますか?

続きは後編で

 

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笠木から下階

原因は笠木内部に有り

1階のお店の玄関の天井付近から雨漏りしていました。外部にはシャッターBOXや後付けの庇があります。シャッターBOXは庇の下部にあるにも関わらず雨が流れたような跡もあります。

DSCF0760

 

雨漏り箇所の上階は解放廊下となっていて床は防水がしっかり施工されているようです。手すり壁を打診すると上部と下部では打診音に違いが・・・、どうも内部の下地構造は上下で違っている様子。更に笠木に目をやるとアルミ笠木がずれて隙間が出来ています。雨が内部に入っている事は確実ですが、だからと言ってそこから下階までどうやって雨が移動するのか?

アルミ笠木のズレ

 

分からない時は内部を確認するしかありません。アルミ笠木を取り外すと、雨が流れた形跡と同時に側面にある大き目のクラックが目に飛び込んできました。おそらく、内部の手すり天端(モルタル)上に雨水が滞留した後、側面を流れ落ちる時にクラック内に再浸入すると思われます。

DSCF0768

 

外部側に至っては外装のタイルまで一緒に割れています。既にタイルは剥がれておりタイルの厚み分が段差となり雨水が手すり内部に浸入する手助けとなっていました。

DSCF0771

 

以下、経路の考察です。

笠木から下階

手すりの構造が上下で違っているようで、内部に浸入した雨水が自由に移動できる環境にあると考えられます。空洞内の雨水はシャッターBOX側と室内側に分かれて落下しているようで、室内側に移動したものが雨漏りとして認識されていた訳です。内部のモルタル関係の補修とアルミ笠木の整備とシーリングを行いました。補修を急ぐ関係上、散水調査は行わず(濡れると補修が出来ないため)当日補修を優先した事例となりました。今後の状況観察が確認散水調査の代わりになる手はずです。よろしくお願い致します。

 

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