上図からも読み取れるように、散水調査に於いて最初に散水を行う場所にAやBを想定する事は難しくありません。事実、床下のモルタル上に水溜りが出来ました。でも、下階には浸出しませんでした。サッシは数か所存在し、それぞれ共に床下に浸水しました。それはそれで問題なのですが下階の雨漏りが再現される事はありませんでした。
試行錯誤の後、外部の手すり笠木の根元に辿り着きました。Cの位置です。そして散水開始から30~40分後、予定の位置から雨漏りが再現された次第。
雨の経路は防水下のモルタルとALCパネルの間だと思われます。鉄骨造という事もあり、手すり側からの浸水は壁内を下方に落下するであろうという先入観があった事は否めません。その為、原因が判明するまでにかなりの時間を要したという事は言うまでもありません。
雨漏りがある限り必ず原因は存在しています。諦めると迷宮入りかも。