最初にお問い合わせを頂いてから876日目の今日、ようやく最後の浸入箇所にたどり着いたようです。
いわゆる【創発浸水雨漏り】です。浸入箇所及び浸出箇所が共に多数存在し、悪条件も重なった事も災いし全ての入り口を確定させるまで長いじかんを要しました。
鉄骨ALC造、高低差25m、水平距離3mの所に最後の原因がありました。散水から再現までにおよそ5時間の時間を要しました。
既に採算の問題は超越したレベルになっている為、後はいかに結果につなげるかが課題でありました。
オーナー様には長らくお付き合いさせてしまいました。今後、補修方法の打合せなど今しばらくお付き合い頂く事になりますがよろしくお願い申し上げる次第です。
鉄骨ALC造、特にタイル貼り仕上げの建物は調査が手こずる傾向にあるようです。
クラックなどの問題個所がタイルにより確認しにくい事がその原因の一つになっていると感じます。
そもそも鉄骨造の建物は地震で揺れるように設計されているにも関わらず、その揺れによる歪にALC版が追従出来ていない事がいろんな弊害をもたらしている事は明白です。
いずれにせよALC絡みの雨漏りは後を絶ちません。メーカーや設計関係者の方にはそれなりの対策を考えて頂ける事を切望致します。