RCの建物にはオーバーフロー設備が少ない

鉄筋コンクリート造

オーバーフロー用の配管です。市販されている物のおよそ倍の長さがあります。取り付ける壁厚が大きいため特注で製作して頂きました。取り付ける建物は鉄筋コンクリート造です。おおよそ下図のように取り付ける予定。(既存立上りに後付け)

コア抜き OF取付け

木造戸建ての建物と比較してRC造の建物にはオーバーフロー対策があまり施されていないように感じるのは気のせいでしょうか。屋上がプール状になっていたのを数多く見かけますがオーバーフロー設備は当然ありませんでした。溜まっている雨水で雀が行水していたのを見かけた時にはさすがに笑ってしまったものです。

それでも下階に雨漏りが無い場合は気付くまでには時間が掛かるようで、ある時などはヤゴ(トンボの幼虫)が泳ぎまくっていたり、水草が浮いていたりで完全に池の様相を呈していました。一体いつからこのような状況だったのか・・・。(防水の性能が証明されている結果ではあるが)

商売柄、点検をしていない(したことが無い)ような屋根を隣の建物から発見する事が少なくありません。屋上に行く(点検する)術が無い建物が多いという事も問題なんだと思います。オーナーさんに報告し溜まった雨水を流してあげるのだが、ここで注意する事があります。流れ出す雨水の水圧でドレンに手が引き込まれる現象が起きるのです。

私は細い棒などで少し遠くから少しづつ突いて穴を開ける方法をお勧めしたい。くれぐれも近距離でしかもいきなり溜まった泥を取り去ってはいけない! パニックになる事間違いなし。

仮に何の問題もなく穴を広げられたとしても、もう一つの注意事項が発生します。それは、急激に排水される雨水の水圧です。竪樋内をものすごい勢いで落下した雨水の塊は、直下もしくは最も近い雨水桝の蓋(プレコンや鋳物)を吹き飛ばします!とても危険です!しかも排水しきれず桝から大量に雨水が溢れ出ます。

そこが駐車場だった場合はそれなりに問題視される事でしょう。もしも、あなたがその役割になってしまったら少しづつ排水させる技を講じなければなりません。私もそうしています。ある時は排水作業に2日間を要した事もあります。でも、そのくらいでないと大変な惨事に発展するのですよ。

設計士さんはどうしてドレンが目詰まりしないと思ったのでしょうか?誰かが点検をして掃除までしてくれる事が当たり前のはずだからでしょうか。でも、それは不確実だと思うのですが。

要するに、RC造でも最初からオーバーフロー管を計画してほしいという話です。

(でも、どうしても後から設置しなくてはならなくなった場合はご連絡下さい。)

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