雨漏り原因予備軍~雨漏りのその先に~

ここ数年、いわゆる雨漏り修理に類する業者さんが乱立している。

もちろん雨漏り110番が業界の先駆者であり業界一の高い志と技量を兼ね備えている事は揺るぎない事実である。

それはそれで今後も尽力させて頂くのですが、これだけの雨漏りに関係する業者さんが対応している建物の数ははたしてどのくらいあるのだろうか?

専門業者以外にも工務店、ゼネコン、防水業者、大工さん、塗装業者、屋根関係業者、場合によっては設備業者や電気工事業者にも日々雨漏りの相談はあると思われます。

一体、雨漏りしている建物は何棟あるんだろうか。どーする?! 日本の建築!こんなんでいいの?って思いませんか。雨、風を凌ぐという超基本部分が疎かになっているかもしれないですね。

雨漏りの原因を全て語るにはとても長い時間が必要ですが幸運にも全てに於いて対応策は存在しています。

その雨漏りシステムを一番認識していないといけない人は、まずは新築時の

①設計者(監理指導する人)
②大工さんをはじめ外装関係者(造る人)

という事になりますよね。

新築時の納まりに問題がある建物がかなりある事はこの業界にいるととてもよく分かります。

設計段階から予算の問題などもあるかもしれません。造る側の技量が不足している事も否めません。

しかし、一番の問題は ”雨漏りに関する知識” ではないでしょうか。分からなければ問題部分も気に留めませんし、当然チェック対象からも外れます。

設計時、施工時、どちらの時点でも置き去りにされた「雨漏り原因予備軍」は時間の経過に伴い出陣の機会を窺っているはずです。

今は「雨漏り診断士の資格認定試験」や診断士の「スキルアップセミナー」なども開催されているので必要な知識も手に入りやすくなりました。

‟治す人”はもちろん‟造る人”に多く受講して頂ければ日本の未来は少し明るくなるのではないでしょうか。