釘は貫通している

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DSCF5531小屋裏です。先日化粧スレート(コロニアル)を葺き替えたそうです。コロニアル固定用の釘がたくさん確認できますね。梁には以前の雨漏りの跡があります。雨漏りは今は改善しているそうです。写真の屋根下地であるベニヤ板の上には二次防水であるルーフィング材が敷かれているはずです。最近は自着層付のルーフィング(ゴムアスシート等)が主流になっています。そして、その上に化粧スレートを葺いていて釘で固定しています。その釘が写真のように小屋裏に突き出ています。これは一般的な施工方法ですが二次防水であるルーフィングを釘が貫通している事に問題はないのでしょうか?

化粧スレートや瓦などは一次防水を担っていますが雨を100%遮断する事は不可能です。強い雨や強風が伴った雨の場合はそれなりの雨量が二次防水層まで浸入しています。当然、固定している釘の周りにも雨は到達します。ルーフィングや下地ベニヤが新しいうちは釘の周りには隙間などは少なく雨も小屋裏まで到達する事は多くありません。しかし、時間が経つにつれルーフィングの柔軟性は失われていきますしベニヤ板の釘の廻りも水分の影響で徐々にふやけたりしますので止水効果は減退します。釘が錆びる事によって止水力が落ちる場合もあるでしょう。そして、写真の建物のように天井に雨が漏り出すことになるのです。

DSCF5530こんな感じです。

日本では、スレート系の屋根の場合はおおよそ同様の工法で屋根が葺かれています。瓦屋根の場合は瓦桟を固定する時にはやはり釘止めですが、瓦に関してはルーフィング上の排水方法は確立されていると言えるでしょう。瓦桟受という部材を使えば更に排水効果を高めるので雨がルーフィング上に留まる時間は短くなり雨漏りの確率を下げてくれます。不安なのはやはり化粧スレート葺きでしょうか。スレートとルーフィングが密着している部分がある為、雨水が澱みやすく雨漏りリスクが高くなっています。陸屋根以外の屋根で雨漏りがあった時、スレート葺き屋根が問題となっていた確立は8割を超えています(練馬店の場合)。

屋根工事を生業としている方々に問えば「それは、メーカーがそういう仕様で製品を作っている訳だし、建物には多少の雨は浸入しているものだから問題は無い」的な事を答えます。確かに、問題があったとしても彼らが改善出来る事ではないのでしょう。しかし、現場側から声を挙げなければメーカー側としても改善する考えは出にくいはずです。運搬、加工、施工費、全ての面で魅力的な化粧スレートは爆発的に普及し日本の建築を支えてきました。しかし、その陰で気づかない小屋裏の雨漏りは増えている可能性は高いのではないでしょうか。そこに建て主さんは不在です。新たな対策を共に見つける事が建築に携わる者としての使命ではないでしょうか。

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投稿者:

kensuiprotect

雨漏りの形態は、建物の構造や状況によってそれぞれ違って参ります。さまざまな雨漏りの状態を的確に受け止め、先入観を持たずに対応する事が雨漏り修理には大切です。複合的な原因により雨漏りが発生している事も多く、一度の処理だけでは改善しないかもしれません。しかし、状況の観察や諦めずに対応を続ける事により、必ずや雨漏りを解決致します。 たかが雨漏り、されど雨漏り、私たちは諦めません。皆様も私たちと一緒に諦めることなく雨漏りに立ち向かって参りましょう。 【建物を雨水から守る会社、建水プロテクトです】  雨漏り診断士 藤田 裕二