ビンテージ?

あっという間に11月も下旬に入ろうとしている。今年も年末に向かって慌ただしい日々が続くであろう。先ほど、たまたま訪れた品川で本日解禁のボージョレ・ヌーボーが陳列されていたので早速購入し、既に飲んでみた。いつもは解禁日など気にも留めていなかったのだが何故か今日はたまたま解禁日にそういう場所に行ったのである。こんな事は滅多にないと思い即買いした次第。フレッシュな香りと爽やかな後味はボージョレ・ヌーボーならではと美味しくいただいた。通年市販されているワインとは別の飲み物だと思うくらいである。今度はビンテージ物の秀逸さなども是非とも味わってみたいものである。

それはともかく、私が建築関係の職に携わってからなんやかんや30数年も過ぎ去ってしまいました。経験値だけは毎年増えてしまいます。写真(上)は一見何の変哲も無いように見えるかもしれません。しかし、よく見ると窓の左右の竪ラインを不自然に思われる事でしょう。それもそのはず、元々はタイルが貼られておりましたが震災の影響で多くのタイルが剥落したり浮いたりした部分を撤去した上でシーリングや塗装で復旧した後の状況なのです。タイルを貼り戻す事による再発を軽減する為の処置なのですが、こういった工法は何らかのバイブルなどがある訳でもないので業界の口コミや自身の経験値で判断して実施して行きます。オーナー様や管理会社や管理組合様にご説明する時には多くの時間を要する事になったり致します。また、写真(下)につきましても特段変わった雰囲気は無いかもしれません。しかし、タイルの横の塗装部分はALC版受けのアングル(鋼製)であり仕上げはやはりタイルが貼られていました。外部ですからもちろん経年的に錆が発生していた事は言うまでもありません。タイルが錆で浮いている所に地震があったらどうなるでしょう。そうです、かなりの数のタイルは剥離落下してしまいました。とても危険な状況と言わざるを得ません。

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劣化した建物を最初に拝察した時に劣化の現況をどこまで把握できるか、問題はどこにあるのか、どのような補修のご提案を行っていくかは工事担当者によって大きく変わって来ると思います。

①完璧な補修を提案出来るが予算を度外視している。→主に設計事務所などの提案はこの傾向になります。
②予算的には妥当と感じるが実は補修内容が甘い。→経験値の少ない営業主体の担当者から出て来る見積りに多い。
③提案が専門的過ぎてよくわからない上に実際の効果が不透明。→ゼネコンや工務店の現場担当者が思い込みで立案する提案に多い。主に意匠性を重視し何が何でも元の形に戻そうとする傾向が強い。
④ベネフィットなご提案。然るにオーナー様には事後も継続的に安心して頂き、その提案をご理解頂いた上で納得までして頂く事を心がける。時には形状変更にもご理解を頂いたり、必要によっては予算より安全を優先する考え方なども含めオーナー様に建物の現状をご説明する事に重きを置く。→ビンテージな改修業者からのご提案。などのパターンやその他のご提案もあるかと思います。もちろん私は④を心がけておりますがまだまだ不足な事も多いでしょう。誰もが感嘆するビンテージものになれるようにこれからも日々勉強なのだと感じています。この業界ではボージョレ・ヌーボーはあまり歓迎されないのかもしれません。

でも、今日のボージョレ・ヌーボーは美味かった。どうも来年の楽しみが増えたようだ。

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