避難ハッチを取り付ける床面との適性寸法とは

雨漏り調査,鉄筋コンクリート造,屋根ベランダ,雨仕舞

DSC03692

ベランダ部分での雨漏りクレームで「雨漏りで洗濯物が干せない」というのがあります。その原因の一つが避難ハッチからの雨漏りです。避難ハッチからの雨漏りはその原因により外枠の外側(躯体側)から滴る場合と外枠の内側(はしご収納側)から滴る場合、またはその両方からがあります。

外部に取り付ける建材の多くは雨の影響を考慮してその形状を工夫していますが、忌憚なく申し上げますと設備関係の部材はその配慮が少し欠けているように見受けられます。例えば、屋上にある排水通気管。この部材は防水の納まりを考慮しており水切り部材が取り付けられています。製品によっては防水材の付着にも配慮されたものがあります。

排水通気

そんな配慮は当たり前だと思われるかもしれませんが、雨に対して何にも考えていない製品は沢山あります。どこの何とは言いませんが。よって、取り付ける人は雨仕舞に日々頭を捻る事になるのです。その時、雨仕舞の知識が不足していると後々苦労する結果になるという訳です。

さて、避難ハッチはどうでしょうか。

おおよそ下図のような断面になっています。(メーカーによって違います)

はっち断面

上蓋の近くに水切りっぽい金物が一周していますが、通常は下図のような収め方をしてしまうので水切の役目は果たせていません。これは、ベランダを使用するにあたって、なるべく床面との段差を無くしたいという考えも反映するからなのだと思いますが、取付け強度的にコンクリートとの接触面があまりにも少なくなり過ぎないように設置しようとした結果なのではないでしょうか。

という事は、水切りはいつになっても水切りの使命をまっとう出来ないと思われます。では、どうしますか?

はっち断面2

水切り(私が勝手に呼んでるだけですが)の効果を有効に機能させつつ取付け強度を確保するためには下図のような製品が良いかもしれません。もしかしたら、既にどこかにあるのかもしれませんが。

はっち3

しかし、上図のように取り付けられたとしても、それはそれでベランダの使い勝手は確実に悪くなりますしつまづく危険も増えると思います。また、実際に設置するベランダは十分な設置面積が無い場合が多いため、せめて床面との段差を少なく取り付けなくては気の毒だという心理があると思います。

DSCF9314

「いつ使うか分からないのにすごくじゃま」 しかも 「使う前に錆びついてる」 更に 「雨漏りする」

「いざという時に備えるため無いのは困る」

天秤に掛ける事は出来ませんね。最近はステンレス製になっていますのでこのような悩みも少しは減ってくるのでしょう。古いものは消防署の指示に従い適時改修用ハッチに交換しましょう。

DSC02287

エラー: コンタクトフォームが見つかりません。

株式会社建水プロテクト|東京都練馬区の雨漏りと防水を考える会社

(ハシゴ込みで¥89,000でいかがでしょう! 税別・諸経費別です。)

Posted by kensuiprotect