しばらくの間、雨が溜まっていた形跡がありました。でも、オーバーフローが機能していたようでそれ以上の水位上昇は無く事なきを得たようです。
3年前に防水工事を行った時、既存のドレンの穴径が少し小さいように感じました。しかも、納まり上改修用ドレンを使用するべき状況でした。
改修用ドレンは排水口周りの不具合や不安を改善してくれるありがたい部材ですが既存の穴径より一回り小さい穴径になってしまうのが難点と言えるでしょう。その時、危惧されるのは落ち葉などで排水口が塞がれた時の満水事故です。
不運は重なるもので、建物周辺には落葉樹の木立がそれなりに存在しています。秋になれば屋根に落ち葉が降り注ぐかもしれません。
その不安が的中してしまいました。管理会社の方が定期点検で確認した時は屋根が池になっていたそうです。
おそらく、改修用ドレンを使用しなかったとしてもこの建物の場合はストレーナー部分で目詰まりした可能性が高かったと思います。
とにもかくにもオーバーフローを設置しておくことは重大雨漏り事故を遠ざける事につながります。一度も機能しないかもしれないから不要では? などとは考えずに安全策を優先する事が肝要です。