マイさん(雨仕舞) vs ふせぐ君(防水)【エピソード1】

小話

㋫: いわゆるマイさんは雨を直接止める事は出来ないって事だよね。ボクと違って。

㋮: どちらかと言えば形で受け流す的な仕事をさせてもらってるわ。こっちの方が賢い感じだわね。ふせぐ君と違って。それにふせぐ君は経年劣化するとボロが出て来るわよね。ウフフ・・

㋫: な、何言ってんの、そんな劣化なんてメンテナンスすれば何も問題ないんですけど!

㋮: メンテナンスすればね。じゃ、しなかったらだだ漏れってことかしら?

㋫: そ、そんな事言う自分は劣化しないっての?

㋮: いい質問だわ、ふせぐ君。さっきも言ったけど私は形で雨を処理しているのね。例えば、屋根の勾配だったり、軒の深さだったり、窓の庇だったり、雨を防ぐと同時に排出させる事を得意とするのね。それに見えないところでも頑張ってるわ。屋根や壁内の二次防水部分だったり、建具そのものの形だったりね。あなたが生まれるず~っと前から私は建物のお役にたっているのね。英知の結晶なのよ。わかるかしら?

㋫: ・・・まぁ、わかるような・・・、難しいような・・・。

㋮: 劣化は致し方ないけど、いわゆる防水層が劣化していくような事ではない訳ね。紫外線の影響も少ないし、どちらかと言えば挙動や風などでズレたり見えない所で風化したりって感じかな。ちょっと気付かれるのが遅くなる感じは否めないわね。

㋫: ところで、マイさんはどの建物にもいるんですか?

㋮: それがね・・・、いたいんだけどいない事もあるのよ。作る人が分かっていなかったり中途半端な知識で配置したりね。私がいないとたぶん困ると思うのよ住んでる人にしてみれば。でも、住人さんが私を呼ぶ訳ではないから難しいって話なのよこれが。後から改善するのは大変だから新築の時にしっかりやってほしいんだけどな。

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【エピソード2】に続く、

たぶん・・・