それでも原因は必ずある

モルタル

上図からも読み取れるように、散水調査に於いて最初に散水を行う場所にを想定する事は難しくありません。事実、床下のモルタル上に水溜りが出来ました。でも、下階には浸出しませんでした。サッシは数か所存在し、それぞれ共に床下に浸水しました。それはそれで問題なのですが下階の雨漏りが再現される事はありませんでした。

試行錯誤の後、外部の手すり笠木の根元に辿り着きました。の位置です。そして散水開始から30~40分後、予定の位置から雨漏りが再現された次第。

雨の経路は防水下のモルタルとALCパネルの間だと思われます。鉄骨造という事もあり、手すり側からの浸水は壁内を下方に落下するであろうという先入観があった事は否めません。その為、原因が判明するまでにかなりの時間を要したという事は言うまでもありません。

雨漏りがある限り必ず原因は存在しています。諦めると迷宮入りかも。

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真空コンクリート防水?

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真空コンクリートって通常のコンクリートと比較して圧縮強度が高くなる効果があるといいます。他にも密度が増加し防水性が向上するらしいし、吸水性の改善、クラック発生の低減効果も・・・、それって最高の防水下地ですよね。というか防水コンクリートのようにも感じられます。

誰か試してもらえませんか? 陸屋根で。

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フロアヒンジ収納BOXの止水って?

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数年来、ずーっと不思議だったのですが、フロアヒンジの収納BOXって・・・、防水仕様のものは無いのでしょうか?

床面にあるのですから雨の影響を考慮した方がいいと思うのですが、かつてそのように配慮されたものに出会った事はありません。雨が掛からない場所でも床を水洗いしている時に浸水しますよね。そして浸水した水は抜ける事が出来ませんので溜まり続けて錆を助長します。

ヒンジ本体は密閉式で分厚い金属に守られているので機能に問題は発生しないという事なのでしょうがヒンジを収納しているBOXや固定ビスが錆びつく事でガタついたりして不具合が発生します。更に不可解なのは蓋はステンレスなんですよ。蓋だけが・・・。

でも、蓋も収納BOXにビスで固定しているのでBOXが錆びると蓋もパカパカしてしまうんですよね。錆び過ぎたBOXは撤去して交換するしか改善方法がありません。これでは交換の予算を負担するオーナーさんが気の毒なのでは?

薄型というものも開発されているようです。ストッパー切り替えも出来ます。見た目もスッキリで機能も優れています。最近、やっと防湿仕様という製品がちらほらお目見えしたようです。でも、現存しているほとんどは防水仕様ではありません。せめて、浸入した水を排水出来る工夫がほしいですよね。

 

避難ハッチを取り付ける床面との適性寸法とは

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ベランダ部分での雨漏りクレームで「雨漏りで洗濯物が干せない」というのがあります。その原因の一つが避難ハッチからの雨漏りです。避難ハッチからの雨漏りはその原因により外枠の外側(躯体側)から滴る場合と外枠の内側(はしご収納側)から滴る場合、またはその両方からがあります。

外部に取り付ける建材の多くは雨の影響を考慮してその形状を工夫していますが、忌憚なく申し上げますと設備関係の部材はその配慮が少し欠けているように見受けられます。例えば、屋上にある排水通気管。この部材は防水の納まりを考慮しており水切り部材が取り付けられています。製品によっては防水材の付着にも配慮されたものがあります。

排水通気

そんな配慮は当たり前だと思われるかもしれませんが、雨に対して何にも考えていない製品は沢山あります。どこの何とは言いませんが。よって、取り付ける人は雨仕舞に日々頭を捻る事になるのです。その時、雨仕舞の知識が不足していると後々苦労する結果になるという訳です。

さて、避難ハッチはどうでしょうか。

おおよそ下図のような断面になっています。(メーカーによって違います)

はっち断面

上蓋の近くに水切りっぽい金物が一周していますが、通常は下図のような収め方をしてしまうので水切の役目は果たせていません。これは、ベランダを使用するにあたって、なるべく床面との段差を無くしたいという考えも反映するからなのだと思いますが、取付け強度的にコンクリートとの接触面があまりにも少なくなり過ぎないように設置しようとした結果なのではないでしょうか。

という事は、水切りはいつになっても水切りの使命をまっとう出来ないと思われます。では、どうしますか?

はっち断面2

水切り(私が勝手に呼んでるだけですが)の効果を有効に機能させつつ取付け強度を確保するためには下図のような製品が良いかもしれません。もしかしたら、既にどこかにあるのかもしれませんが。

はっち3

しかし、上図のように取り付けられたとしても、それはそれでベランダの使い勝手は確実に悪くなりますしつまづく危険も増えると思います。また、実際に設置するベランダは十分な設置面積が無い場合が多いため、せめて床面との段差を少なく取り付けなくては気の毒だという心理があると思います。

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「いつ使うか分からないのにすごくじゃま」 しかも 「使う前に錆びついてる」 更に 「雨漏りする」

「いざという時に備えるため無いのは困る」

天秤に掛ける事は出来ませんね。最近はステンレス製になっていますのでこのような悩みも少しは減ってくるのでしょう。古いものは消防署の指示に従い適時改修用ハッチに交換しましょう。

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(ハシゴ込みで¥89,000でいかがでしょう! 税別・諸経費別です。)

塩ビシートはメンテナンスフリーって本当?

個人住宅2軒にて同じ大手ハウスメーカーの建物で同じ不具合に出会いました。ベランダの塩ビシート防水に亀裂が発生しています。ビル、マンション等で使用するシートと比較すると少し薄い材料になっています。

塩ビシートは比較的耐候性が高いと言われておりメーカー仕様によっては20年間メンテナンスフリーと謳われているものまであるようです。すごいですよね。(今や30年保証まで出現!)

しかし、塩ビシートも紫外線の影響で柔軟性は衰えますし以外に縮むんですよ。縮むだけならいいんですが、縮む力で固定金物を引っ張ったり、金物が動かないとなるとシートの中で引張力が強く作用する場所に亀裂を生じさせたりします。亀裂は当然雨漏りに直結します。

DSC07645 入隅が金物ごと浮かされています(断熱仕様)

DSCF6053 引張力の影響で破断しています(密着仕様)

それこそ築20年前後も経過している建物であれば全面防水改修という判断にもなるでしょう。しかし、保証書の効力が無くなった10年目以降の例えば11年目とか12年目ではなかなか全面改修の決断はしにくいところだと思います。一部しか問題ないのに全面改修?って思うのは当然でしょう。面積が大きければなおさらだと思います。

ところが、塩ビシートの厄介なところは補修しにくいというところなのです。補修方法はいくつか考えられるのですが、例えば既存のシートの上に同じ材料でパッチ補修みたいな事を行う場合、付着が芳しくないと言われています。他の材料にしても同じく付着が弱くなる傾向にあります。もちろん目粗ししてもです。すぐダメになる訳ではありませんが何せ耐用年数が低くなりがちで再補修を念頭に置きつつ作業にあたる場合が少なくありません。シートの収縮する力はハンパなく非常に厄介です。シーリングだけの補修では速攻剥離破断します。

最近では耐候性を大幅に改善した補修用テープもあるようです。少しコツが必要ですが収縮性も高く数年間は止水効果を維持できると思います。少なくとも毎年手を加えるという最悪の事態は避けられると思います。全面改修の時期まで持ち堪える事を期待します。

DSCF6274 念のため二重貼りしています

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防水保証書のウソ!ホント?

過去に防水工事を行った事がある皆様にはお手元に「防水工事保証書」があると思います。保証内容は「漏水が発生した場合は補修を行う」というものが多いと思います。仕様によりますが保証期間は「10年間」というものが一般的です。

施工後10年間は該当防水工事に起因する雨漏りなどに対応するという事を書面で約束しているものです。施工後に発行され、保証内容についても説明を受けたと思います。書面が手元にあるので特に内容については気にしていない方が多いようですが、その中にある「免責事項」まで把握していますか?

「免責事項」に該当する事由があった場合は保証期間内であっても(無償の)補修は出来ません。と、謳われている部分で、ある意味保証書の゛肝”なのです。

特に! 「3~4年毎に行わなくてはならない有償トップコートの塗布」(ウレタン塗膜防水のフッ素トップ仕様や塩ビシート防水の場合は記載無し)の部分はほとんどの人が実施していないのではないでしょうか!? そうです、10年保証は放置しているだけでは該当しないのです! Σ(゚д゚lll)

3~4年毎に塗替え?そんなの聞いた事ない!でしょうか、それとも分かっていたけれど本当に必要なの?でしょうか、もしくは有償だから何となく気が進まなくて・・・でしょうか、または気付いた時にはもう7~8年経過していたから諦めてしまった、でしょうか。

そもそも何故定期的な塗替えが必要なのでしょう。それは、防水層(ウレタン塗膜防水の場合は主材層、シート系の場合はシート本体、等)の劣化を防ぐ為なのです。

一般的に防水材は雨(水)に対してはもちろん効果が高いのですが、対紫外線的には弱い傾向にあります。それを補うために耐候性の高い塗料で防水層を保護しているという訳です。外壁塗装が壁材や躯体を保護しているのと同様の意味合いがあります。さりとてそのトップコートや塗装にも性能の限界があります。それが3年から5年程度なのです。(仕様によって異なります)

ですから、防水メーカー側からすれば経年劣化したトップコートのままにされると主材層に影響が出てしまうので、対策(トップコート塗替え等)を講じていないものまでは保証出来ませんと言っている訳です。逆に、適時トップコートの塗替えを行えば20年以上防水改修を実施しないで済んだという事例もありますのでこの機会に防水の状況の確認をして建物を永く健全な状態で使えるように検討してみてはいかがでしょうか。

という事で、皆さんのお手元にある防水保証書には何が記載されていますか?現状の防水層の状況はどうなっていますか?

 

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マイさん(雨仕舞) VS ふせぐ君(防水) 【エピソード1】

㋫: いわゆるマイさんは雨を直接止める事は出来ないって事だよね。ボクと違って。

㋮: どちらかと言えば形で受け流す的な仕事をさせてもらってるわ。こっちの方が賢い感じだわね。ふせぐ君と違って。それにふせぐ君は経年劣化するとボロが出て来るわよね。ウフフ・・

㋫: な、何言ってんの、そんな劣化なんてメンテナンスすれば何も問題ないんですけど!

㋮: メンテナンスすればね。じゃ、しなかったらだだ漏れってことかしら?

㋫: そ、そんな事言う自分は劣化しないっての?

㋮: いい質問だわ、ふせぐ君。さっきも言ったけど私は形で雨を処理しているのね。例えば、屋根の勾配だったり、軒の深さだったり、窓の庇だったり、雨を防ぐと同時に排出させる事を得意とするのね。それに見えないところでも頑張ってるわ。屋根や壁内の二次防水部分だったり、建具そのものの形だったりね。あなたが生まれるず~っと前から私は建物のお役にたっているのね。英知の結晶なのよ。わかるかしら?

㋫: ・・・まぁ、わかるような・・・、難しいような・・・。

㋮: 劣化は致し方ないけど、いわゆる防水層が劣化していくような事ではない訳ね。紫外線の影響も少ないし、どちらかと言えば挙動や風などでズレたり見えない所で風化したりって感じかな。ちょっと気付かれるのが遅くなる感じは否めないわね。

㋫: ところで、マイさんはどの建物にもいるんですか?

㋮: それがね・・・、いたいんだけどいない事もあるのよ。作る人が分かっていなかったり中途半端な知識で配置したりね。私がいないとたぶん困ると思うのよ住んでる人にしてみれば。でも、住人さんが私を呼ぶ訳ではないから難しいって話なのよこれが。後から改善するのは大変だから新築の時にしっかりやってほしいんだけどな。

DSCF7047  DSCF7048

【エピソード2】に続く、

たぶん・・・

良い業者は最初に会った瞬間に分かる!?

「見立てが腑に落ちない」という経験は誰にでもあるでしょう。

例えば体調不良で病院に行った時、ドクターが診察して病気を特定?して薬を処方してくれますよね。時にその処方された薬がいまいち効かなかった事はないですか。そうだとしても言われた通りに数日間はまじめに薬を飲み続けますよね。飲み続ければ改善するかもしれないという期待を込めて…。でも改善しなくてね…、なんて経験はありませんか?

思い返してみれば気になる事がありました。診察の時、こちらが一生懸命病状説明をしているのに先生は受け流していただけだったな、と。でも、そうは言っても病院の先生が言う事だからもう一度くらいは通いますよね。薬ももらわなくてはならないし。でも、そのうち原因とか関係なく治ったりして…。

例えば、初めての美容室や床屋に行った時は(よっぽどの事情がない限り床屋を変える勇気はないが、流石に引っ越したりした場合は致し方ない)今までの髪型やパーマなどの詳細を伝えなければならないですよね(もはや多少の仕上がりの差は覚悟の上だが)。

しかし、その結果に満足する事は少ないのです。よって、翌月からしばらくはいつ終わるとも知れぬ床屋探しの旅が始まってしまうのが常であります。それとも、最初はお互い慣れなくても同じ床屋にしばらく通えば意思の疎通もスムーズになるしいずれ期待通りの仕様で仕上げてくれるかもしれません。たぶん。

例えば、整骨院や鍼灸院に数か月間(もしくは数年間)通い続けるという状況。それって治ってねーだろ?…って。そこに通ってる意味はあるんですか? そんなに長い期間あれば自然治癒してんじゃないの?…って。(特に整骨院や鍼灸院に恨みなどは無いです。念のため。)

あなたは「見立てが腑に落ちない」と感じてはいるけれどいつか治ればそれで良し。とか。先生や専門の人が言うのだから言うとおりにしていれば間違いないだろう。という自己暗示にも似た妥協をしてはいませんか。

病院の先生だって分からない事は沢山あるはずだし間違いも犯すかもしれません。お金を払ってまで間違っている薬をもらいに行くことはないのでは?その先生は自分自身が「分かっていない」という事に気づいていないのかもしれないのです。

期待通りの仕上げがいつになっても出来ない理髪師はいつになってもこちらの思う仕上げは出来ません。センス的に無理なのかもしれないし、もし、技術的な事を知らない場合は理髪師がそれを身につけるまでこちらは妥協を続けるしかありません。

鍼灸師は通ってくる患者さんが治癒しているかどうはあまり問題ではないのかもしれません。「また明日も来てくださいね」って挨拶する事の方が大事なのかもしれません。

でも、あなたは、そんな事にはとっくに気づいているはずですよね。

おそらく最初に会った時に。

この人は、私の要望をたぶん解決出来ないんじゃないか?って。

でも、他に頼む人も思いつかないしなどという理由で自分に言い聞かせてはいませんか?

いつか改善出来るだろうと。

諦め?もしくは面倒だから?相手に悪いから?

いいのですか。

妥協は悩める時を長引かせるだけなのです。

悩んでる時間もあなたの大切な人生なのでは?

 

例えば、建築や防水に携わっているからといって雨漏りにも詳しいという事にはなりません。

もしも悩みが雨漏りだった場合は今すぐ私達に連絡して下さい!

電話かメールするだけで雨漏りの悩みは全て消え去ります。

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雨漏りは人災なのか?

IMG_1460 写真はドレン廻りのシート系防水をめくったところです。ドレンに錆が発生していて水分の影響があった事を物語っています。防水シートの端末が経年により接着力が減退した事が理由の一つだと思います。防水シート裏に浸入した雨水はドレン廻りのコンクリートの隙間から浸透し下階へ雨漏りしています。

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、このドレンはシート防水用ではありません。シートの端末を押さえ付ける部材がないタイプです。いわゆる塗膜防水用のものです。今回シートを剥がす前は端末をシーリング材で処理したあった次第です。

新築時に用いるドレンの種類は多岐に渡り最近では材質まで新たな試みが行われています。以前は鋳鉄製しか無かったように思いますが、ステンレス、ステンレス鋳鉄、アルミなどでも製造されています。錆びによる弊害は減るでしょうし見た目の美しさも長く維持できるので値段を考えなければお勧めだと思います。

建物は防水の仕様に合わせてドレンを選定しなくてはなりませんが、私達が改修工事の依頼を受けた物件では、たまにと言うより度々と言った方がいいくらいミスマッチを見かけます。建設時の何らかの変更によるものなのか、担当者の知識不足なのかは分かりかねますがとても残念に感じてしまいます。

つまるところ、そのミスマッチが原因で困るのはオーナー様なのですが、まさかドレンと防水の相性がまずかったとは気づく事は少ないでしょう。築年数が10年以上の場合、保証年数からも外れてしまいますので建築した業者さんにクレームを言っても期待通りの対応をしてくれる事はないのでしょう。

防水の改修では改修用の二重ドレンなどを取り付けますので当時のしがらみは無くなります。その時点からは私たちの責任になりますので新たな仕様や品質にはいつも気を使っています。

私達は下地の材質や現在の防水の状況を的確に見極める事から始め、お客様には適正な改修方法をご提案する事を心がけるようにしています。新築時ではそういった作業を設計者が中心になって行っているはずですがどうも結果が伴っていない事があるようです。残念ではありますが雨漏りの多くは人災であるという思いを禁じ得ません。

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そもそも打継は雨漏りの原因に成り得るのか? ~パラペット編~

伸縮目地とか収縮目地とかエラスタイトといった名称を聞いたことがあると思います。一般的に陸屋根の押えコンクリート内に布設する事で知られています。周辺コンクリートの収縮による挙動を吸収分散してくれる仕事を受け持っています。では、その伸縮目地が無いとどうなるか?

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最悪の場合パラペット部分が外部に押し出されます。また、挙動により内部の防水層が破断する可能性があります。元々は防水層の保護の為に打設されたコンクリートが仇になるパターンと言えるでしょう。伸縮目地は規定の間隔で効率的に配置しなくてはその効果が発揮できませんので先々を見据えて適切な取付けを行わなくてはならないと思います。しかし、不運な事に昨今の夏の暑さは尋常ではなく一昔前の最高気温は参考にならず、今後の気候の変動まで読み解く事は現実には不可能ですので、安全率を設定する他に手立ては無いのかもしれません。

運悪く入隅付近の防水層が破断してしまい雨水が防水層から漏れ出した場合、浸出水は内部側に向かうものもあるでしょうが比較的近い打継面からも流れ出します。打継目地のシーリング材も内部から圧力が継続的に掛かる場合は水圧や水分の影響で接着面が剥離し滞留水は外部に流れ出します。いわゆる水路(みずみち)が出来てしまいます。外部からではなく内側から外側に浸出するケースです。雨天時は陸屋根側(内部側)の水圧が高くなるので外壁面からの雨水の浸入は困難だと考えられます。下階の雨漏りの原因がこのケースの場合、不具合箇所の特定は困難ですし、それ故に部分補修はほぼ不可能です。挙動対策や膨れ対策を考慮した新規防水層の検討を始めなければならないという事になるのではないでしょうか。

最近の新築工事では押えコンクリート工法自体は減少しているように感じます。しかし、問題は押えコンクリートを下地にする新設防水の仕様です。下地である押えコンクリートがどの程度伸縮(挙動)するのか?密着工法では対応出来ない事は明らかですがAV工法であれば大丈夫なのか?いずれ問題になってくるのかもしれませんね。

~番外編~ に続く     (番外編は「雨漏り110番練馬店」の施工事例で)

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二段笠木?

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アルミの笠木を取り外した内部に白っぽいカラー鋼板の笠木(蓋?)が現れました。ハウスメーカーの建物ですが、ハウスメーカーは各々独自の製品を使用しますので時々驚かされます。一般建築ではこのような納まりは珍しいのではないでしょうか。故に雨漏りの推測も難しくなって来ます。確率は低いと思いつつ笠木に散水を行った結果、雨漏りが再現されました。壁面に外傷が見当たらない為、笠木を取り外した状態が上の写真です。するとどうでしょう。外装材であるライトヘーベルの上部にヒビが! そこにもう一度散水すると・・・やはり間違いないようです。(下の写真)

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普段は笠木に密着している為、目視ではよく分かりませんでした。これ以外にも数ヵ所の入り口が存在していた為、ここにたどり着くまでにそれなりの時間を費やすことになってしまいました。おそらくここが今回の雨漏りの最後の浸入口だと思われます。ここまで来ると建物自体の特性もかなり理解出来てきます。先入観を持たない事が雨漏り調査では大事な事だとされていますがこの部分には少し思い込みがあったのではないかと反省をしています。建物の作り方も日々更新されている限り私達も勉強を怠ってはならないと再認識致しました。しかし、この経験は実績として蓄積できましたので次回は選択肢の一つになり早期解決の糸口となり得ると思います。積み重ねこそ雨漏り解決への王道と心得て日々精進を心掛けなければ。

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株式会社 建水プロテクト

飛び込み営業

今朝、いつも通り自宅から車で現場に向かっていたところ、5分ほど走って信号待ちしていると何か違和感を感じた。何かが窓の横を通り過ぎた気がしたのだ。そのまま走り出したのだが、次の信号待ちでそれが何なのかはっきりしたのです。何と!ボンネットあたりから煙が?! 冷却水の温度は上がっていない・・・、特に匂いもない・・・、ファンベルトか?いや、音は出てないぞ?などと思いを巡らす内に数百メートル進んでいたのだがさすがに周囲の目線が気になって道路脇に停車させる事に。そこは千代田区九段下、結構な交通量もあるし、今日はどこかの大学の卒業式が近くで(おそらく武道館で)あるらしく相当の通行人がおりました。当然、皆の注目を浴びる始末。「爆発する?」みたいな顔で過ぎ去って行く人々。近くの交番からおまわりさんも様子を見に来てしまった。危険人物とかに見られないようにあちこち電話を掛ける仕草で紛らわす。そんな中、JAFにもすぐさま連絡。現在地などを確認された後30分くらいで参上してもらった。JAFが到着した時には煙は既に納まっており、ボンネットを開け放った故障車が道路の隅っこにいるだけとなっていた。原因はウォーターポンプではないかとの見解であった。ポンプ周辺から漏れ出た冷却水がファンベルトによってエンジン外部に飛散させられ蒸発した冷却水が水蒸気化して煙に見えたという事らしい。エンジンをかけると大量の冷却水が漏れるので致し方なくJAFさんの車両でそのまま牽引される事に。運が悪い事に今日は出入りのディーラーが定休日。仕方がないので、自分で運転すれば15分の道のりを30分程度掛けて自宅に戻ってもらう。JAFの会員は15km以内であれば牽引料金は無料という事を初めて知った事は収穫だった。入会後25年も過ぎているのだが・・・。車中、お客様や現場担当者さんなど関係各位に連絡をしまくり、今日の予定を何とかしのぎつつ今後の移動手段を考える。いきなり代車の手配も無理かと思い、今日は電車移動で何とか対応する事とする。たまたま、道具とか材料関係を持ち込む必要もない日だったのでそこは不幸中の幸いであった。とにもかくにも今日ほどJAFさんに入会していて良かったと思った事はない。

駅から事務所に向かう途中、作業中の現場に立ち寄ったり見積りの現調などを行いながら徒歩で移動。こんなに長い距離を歩いたのは最近は無かったなと感じつつ、人様の庭先の花に春を感じながら徒歩も良いなと久々の爽快感を味わった次第。ついでに言えば少し痩せたかもしれない。思えば12年前から17年前の5年間は毎日歩き詰めであった。以前の会社の営業スタイルがそうだった事もあるが、やはり飛び込み営業は徒歩でしか成り立たないからでもあった。一軒一軒、しらみつぶしに訪問して営業を行っていた頃が蘇って来る。楽しい記憶はほとんどないがたまには嬉しい事もあった。やりがいというよりは生活の為に歩き回っていたので周囲の景色はほとんど見ていなかったと思う。今は少しだけ廻りの景色にも関心を向けられる視野を得られた気がしている。

周囲を見ないから自分が今どこにいるかも判断出来ない。そんな時代を思い出しながら。

石はサイディングとみなす

写真はシーリングの破断部分です。サッシはステンレス製でシーリングを挟んで上部は御影石です。

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破断している部分以外を見ても判断出来ますようにシーリング材自体の経年劣化は少ないように思えます。そうです、この破断の原因は内部に溜まった雨水が出口を見つけようとした結果で破断しているのです。付着の弱い所を起点として徐々に拡大していったと考えられます。今ではこの隙間から直接浸水しております。サッシ周辺からの浸水を防ぐべくシーリングの更新を近年行ったという事でした。が、上部壁面の御影石の目地などの劣化部分から侵入した雨水の排水経路までは考慮されていませんでした。まあ、通常そうなっているところがほとんどではあります。しかし、乾式工法の場合、御影石と躯体コンクリートの間には30mmから50mm程度の空間が存在するので、浸水した雨水は空間内を下方に流れて行きます。流れ着く先が地面付近の場合はさほど問題は生じませんが、そこにサッシなどがあった場合は枠の上に溜まってしまいます。本来ならば、石の目地などからの浸水を想定し、雨水を排出させる構造にしておく事が理想だと思われます。いわゆる木造でいうところのサイディングボードと同じ理屈で考えた方が良いのではないかと感じる訳です。そもそもステンレスとシーリングの付着は相性が悪いと言われておりますので、小さい圧力でもこのような現象に発展してしまう危険が大きいのではないでしょうか。

結露 びっしょり

この時期は結露が発生します。雨漏りと勘違いされる事が多々あります。写真はとある鉄骨造建築の最上階の小屋裏ですが結露水がびっしり付着しています。この水滴が天井ボードに垂れ始めると雨漏りに似た現象が発生します。水滴の元は空気中の水分や生活水蒸気が小屋裏で冷やされた事で液体に変化したものです。最上階という事で上部が屋上だったり屋根だったり外気に曝されている事による温度差が結露を助長させています。よって、この建物では最上階以外では結露は発生していませんでした。同じ湿度でも温度差が少ない場合は結露は起こりません。

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雨の日は空気中の水分も増えますので結露の量も増えるというもの。尚更に雨漏りとの区別がつきにくくなってしまいます。ま、それを見極めるのも雨漏り診断士の努めなのですが。冬場限定で発生するのであれば結露の可能性が高まります。対策としては温度差を軽減させるための断熱の工夫や湿気を外部に排出したり換気が出来る設備を設けるなどが考えられます。窓に関しましては内窓(二重サッシ)を設置することも有効と考えられております。ただ、お部屋に関しては冬場の換気はちょっと抵抗がありますよね。せっかく暖かい室内が冷えてしまいますもの。