ヴェネツィアとまでは言わないけれど

都内でも江東区や墨田区付近、いわゆる隅田川と荒川に挟まれているエリアには小名木川をはじめとする運河や水路が多く見受けられる。それぞれに歴史があるようだが主に江戸時代に物資運搬船を通行させる目的で整備されたものが多いようである。水路の岸辺は自然の川とは違い直線的で人工的な佇まいを見せてくれる。護岸も整備され近距離にビルなどが立ち並んでいる。

DSCF2396千代田区東神田付近

さて、日本では馴染みの風景であるが、いかにも川側に面している建物が殺風景に感じられるのは私だけであろうか。設計に力を割いていないように見えてしまうのである。川などに面している建物はよほどの事がない限りは川側に別の建物が建築されることはないはずである。上の写真のような景色がいつまでも続いて行くのである。であるならば、並びの建物は連携してもう少し華やかな景観を醸し出し、見る人を引き付けるような工夫をするのも良いのでは?と思ってしまうのである。おりしも2020年には東京オリンピックが開催され諸外国からたくさんのゲストがやって来ることも分かっている。ちょっとした観光スポットが少しずつでも増えて来ることで地域も活性化すると思うのだが戯言であろうか。ヴェネツィアとまでは言わないけれど。

~東京Canal&Waterway彩り計画社~

 

 

 

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