雨漏りは突然に あの塩ビシートが破断?

防水の中でも強靭と言われている塩ビシートでさえ熱収縮の挙動には勝てないのだろうか。この光景を目にすることが最近やけに多い。接合部ではなくシートやパッチ本体が破断する事例を沢山見かける。シート系の防水材は接合部の品質ばかりに注意を促すが肝心の本体が破断するのであれば本末転倒の感が拭えない。

古くなった塩ビシートは補修が難しい。その上に乗せる各種材料との付着に難があると言われているからだ。かと言って全部やりかえればいいというものではない。確かに経年的な劣化が進行していることは間違いないのだが他の部位には大きな問題はないことも多いからである。

年数が経過した塩ビシート防水は基本的に施工面の長辺方向に引っ張られ破断している事案が多い。材料自体の収縮方向に差異が無いのであれば材料の嵩が多い長辺方向により大きい影響が出るということであろう。

各種防水工事に於いては、いずれ必ず改修工事を実施することから逃れることはできない。であるからそれぞれ改修方法まで同時に確立させておく必要がある。実際、ほとんどの防水材メーカーはそうしている。しかし、こと補修程度の話になるとそれはカタログには載ってないことも多い。

おそらく保証期間内に全面改修を実施する人は多くないと考える。どちらかと言えば保証期間が過ぎ去ってから実際に全面改修に踏み切るまでに数年間という時間が存在するのではないだろうか。であるならばその経過の途中には補修という作業が必要になる可能性は高い。

塩ビシート防水は他の各種防水と比較して確固たる補修方法がないという事がどうしても扱いにくい感を醸し出している。また、収縮の影響で周辺の固定金物を引き抜いてしまうことも部分補修を困難にしている。今後、塩ビシート防水の改修サイクルに入った案件が増えることが予想されるが、次の防水仕様を慎重に検討する必要がある。

 

雨漏りしない証明は「悪魔の証明」なのか?

起きないことや存在しないことを証明することは困難である。何故なら全ての可能性を検証し尽くすことは不可能に近いからである。

同様の理由により現在雨漏りがしていない建物に対し[本当に雨漏りはしていない]という証明を求めることも「悪魔の証明」と言えるのではないだろうか。

雨漏りが実際に発生している建物の散水調査に於いてシャワーヘッドのモードは「シャワー」モードであり決して「ジェット」モードにはしない。必要以上に強い水流を調査には用いない。そして、被疑箇所に対して真横方向から散水することは少ない。それは、雨漏りしていた時に近い状況を想定し散水調査を実施するのが大前提であり無理やりに雨漏りを再現しては原因を見誤ることにつながるためである。もちろん、台風時にしか雨漏りが発生しないということであればこの限りではない。

例えば、散水調査によって雨漏りしていない証明を行うことになった場合、どちらかと言えば自然現象の中でも建物にとって最も厳しいであろうという状況を想定しながら実施することになる。それは、陸屋根防水層の性能試験時に実際にプール状になる事は少ないにも関わらずそういった満水(水張り)試験を実施する事にも似ている。

よって、散水調査に於いても最低でも台風やゲリラ豪雨(突発性局地的大雨)の状況に近い水流(量・勢い)や降雨時間を設定する事になるのではないだろうか。とは言え、水流は調整できたとしても降雨時間や渦巻く強風までを再現することは困難と言わざるを得ない。そして、建物の全ての部位に散水する事は非現実的と言える。

近年、中古住宅の流通活性化に伴いホームインスペクター(住宅診断士)によるホームインスペクション(住宅診断)が行われる建物が増えてきている。その結果、雨漏りらしきものが発見された場合、ホームインスペクターは雨漏りに関しては目視のみで報告するので「疑わしきは報告しておこう」となる。結果、瑕疵担保責任の見地から雨漏りの改善が保険加入の条件になるという事例も発生しているようだ。雨漏りが疑われる場合、それを改善しないと住宅瑕疵担保責任保険に加入出来ない可能性があるというものである。

それが、「雨漏りに見えるだけで雨漏りはしていない」のだとしても今後は[本当に雨漏りはしていない]という証明が必要になってくるのではないだろうか。となれば、たとえそれが「悪魔の証明」だとしても執り行う必要が増えてくる事は明らかである。

では、誰がどのような検証を行えば「本当に雨漏りはしていない」という証明になり、更にその報告書を信用してもらえるのだろうか。ホームインスペクターの普及に伴い新たなルールも必要になったと感じるものである。

しかし、実は既に「本当に雨漏りはしていない」検証は実施され報告書を提出したことがある。詳細は言えないが当事者間に信頼関係がある限り結果に理解は得られるものだと確信している。

「本当に雨漏りはしていない」証明は今後も依頼があれば対応しようと思うし対応するべきだと感じている。せっかくの国の住宅政策である中古住宅の流通促進を後押しする意味でも誰かが結論を導き出さなくてはならないからである。

 

オーバーフローは「保険」になり得るか

・陸屋根

・ルーフバルコニー

・屋根の内樋

・ベランダ、室外機置き場、庇、など

排水口が詰まって満水事故が起こりやすい場所です。

特に屋根廻りの排水口は確認がしにくい場合が多く満水事故が発生することで初めて目詰まりが発覚することが多いように感じます。皆様の建物はいかがでしょうか?

満水による雨漏り事故は大量の雨水が室内などに浸入するという特徴があり被害も大きくなりがちです。場合によっては天井のボードなどが落下する事態にまで発展するので大変に危険です。

ベランダ付近は目が届くのでまめな清掃が可能ですが、出入り口が無い陸屋根だったり、屋上出入り口マンホールだけの屋根廻りは点検も疎かになりがちなのではないでしょうか。近くに落葉樹などが多い場合などは排水口が目詰まりしている可能性が高いと考えられます。

新築時からオーバーフロー設備を備えている建物もありますが、相対的にはまだまだ少ないと感じます。せめて、防水改修工事を行う際には同時にオーバーフロー設備の検討も必要なのではないでしょうか。

オーバーフローは基本的に壁面(立ち上がり)に設置されるのですが、その時に注意しなければならない事として貫通している防水層との接合部分の処理や外壁出口廻りの止水処理が挙げられます。また、木造の建物の場合は構造上主要な下地に影響を与えないように取り付ける工夫が必要です。新たな雨漏りの原因を作らないように配慮することが重要です。

以前、こんな事がありました。

3階建ての鉄骨ALC造の建物です。屋根は折板で内樋でした。周辺に落葉樹はありませんし土埃などもさほど多いとは言えないのですが何故か排水が滞って内樋を溢れた雨が3階室内に滝のように降り注いだ(ちょっと大げさかも)らしいのです。原因は何でしょうか?

排水口を塞いでいたのは何と!「フライドチキンの骨」、「ビンビールの栓」、「クルミの殻」、「果実の種」などでした。
飲兵衛(のんべえ)が屋根で晩酌をしていたのでしょうか!?

そんな 訳はありません。犯人はカラスでした。

ご存知のようにカラスは屋根のアンテナの上などで餌を食す習性があるようで、アンテナの下に食べカスが堆積しているのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。その食べカスが雨で流され最終的に排水口に流れ着いたという訳です。それがベースになり細かいものまでどんどん堆積してしまい流れを止めてしまったという驚きの原因でした。

原因が何であれ、まめな清掃さえ行えば雨漏りリスクは大幅に減るのではないでしょうか。しかし、実際は、点検しにくい屋根や賃貸マンションのベランダなど、思うように確認できない部位もたくさんある事もまた事実です。

ベランダが原因の雨漏りは下階に被害を及ぼす事例がほとんどです。入居者同士のトラブルを未然に防ぐ意味でも日頃の維持管理の不備が原因だと言われないためにもオーバーフローは有効です。オーバーフローは予備の排水口ですので必ず活躍するかどうかはわかりません。でも、もしもの時に備えるという意味では「保険」と同じではないでしょうか。

備えあれば憂いなし

ですね。

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防水改修のタイミング

怪獣の口みたいになっていますがこれはPC(precast concrete)笠木の爆裂です。

笠木表層のウレタン塗膜防水はそれほど劣化しているようには感じられませんでした。しかし、明らかに防水施工後に爆裂が進行したと考えられます。防水層に不具合があって雨が浸入し、それが起因となって徐々にPC内の鉄筋が膨張することで爆裂が進行したのでしょうか?

おそらく、数年前に屋上防水改修を行うタイミングで何かを感じてPC笠木にも塗膜防水をしておいた方が良いと判断したのだと思います。その当時から爆裂によるクラック程度は散見できたのでしょう。そのクラック(初期爆裂)を食い止めるための判断だったのだと思います。

ですが、手を打つタイミングが少しだけ遅かったのです。もしくは外壁側の止水処理まで気が回らなかったのかもしれません。既に膨張が始まっていたPC内の鉄筋は塗膜防水施工後も残存水分やタイル面側からの水分の影響を受け膨張し体積を増やし続けたと考えられます。そして、挙動の大きい部位の塗膜防水はかくして破断しました。あとは雨天の度にそこから浸入してくる雨が塗膜防水により出口がなくなったPC笠木内を横方向にも移動し広範囲の爆裂を引き起こしていったのではないでしょうか。

鉄部の腐食(錆)も部材深部まで到達してから塗り替えても錆の再発を防ぐ事は容易ではありません。せっかく予算を掛けて補修や改修を行うのですから、適切なタイミングで最大の効果を出したいものです。

最近の事例はこちら👇

外部の雨漏りは軽視されがち ベランダの下はベランダ?

一口に防水と言っても種類や仕様は様々です。

一般的に屋根部分と庇部分では防水の仕様が違いますがその差の根拠は何なのでしょうか?

一例として、ウレタン塗膜防水の場合、屋根部分は補強クロスも入りますし防水層の厚みも庇部分と比較して厚く設定されています。保証期間は10年が一般的です。(※条件有り)

そして、庇部分の仕様の多くは補強クロスは無く保証期間は5年程度とされる事が多いようです。

もちろん、庇部分でも10年保証の仕様で施工して良い訳ですが多くの場合予算の関係などの理由で5年保証仕様に落ち着くように感じます。

同じ建物で同じ環境なのに庇やベランダが屋根部分の防水仕様より簡易な仕様に設定される理由は何なのでしょうか?

決定的に違うのはその防水範囲の直下が部屋か部屋でないかという事に尽きます。

極論的に言ってしまえば、ベランダや解放廊下は雨漏りしてもそこはベランダや解放廊下であり室内のそれよりは影響(被害)が少ないので大事にならないという事です。

かくしてベランダ軒天の雨漏りは軽視され、塗膜が多少浮いたり剥がれたりしても生活に支障が無いうちは放置されていたりするのです。でも、それでいいのでしょうか?

少なからず鉄筋コンクリートであれば内部の鉄筋への影響が懸念されます。爆裂が発生する可能性が高まり同時に剥離落下の危険も増えます。また、塗膜の剥離も進行します。いくら強靭な塗膜だとしても裏側から浸水されてはたちどころに剥がれてしまいます。そうなると、建物の見た目にも良くありません。また、部分補修しても周辺と色が合わない場合、残念な状況になったりします。

建物を守るという観点から見れば、庇やベランダの防水こそしっかりした防水仕様を選定するべきだと考えます。そして、簡易仕様なものほどメンテナンスが重要になってくるのではないでしょうか。

 

あって良かった オーバーフロー

しばらくの間、雨が溜まっていた形跡がありました。でも、オーバーフローが機能していたようでそれ以上の水位上昇は無く事なきを得たようです。

3年前に防水工事を行った時、既存のドレンの穴径が少し小さいように感じました。しかも、納まり上改修用ドレンを使用するべき状況でした。改修用ドレンは排水口周りの不具合や不安を改善してくれるありがたい部材ですが既存の穴径より一回り小さい穴径になってしまうのが難点と言えるでしょう。その時、危惧されるのは落ち葉などで排水口が塞がれた時の満水事故です。

不運は重なるもので、建物周辺には落葉樹の木立がそれなりに存在しています。秋になれば屋根に落ち葉が降り注ぐかもしれません。

その不安が的中してしまいました。管理会社の方が定期点検で確認した時は屋根が池になっていたそうです。

おそらく、改修用ドレンを使用しなかったとしてもこの建物の場合はストレーナー部分で目詰まりした可能性が高かったと思います。

とにもかくにもオーバーフローを設置しておくことは重大雨漏り事故を遠ざける事につながります。一度も機能しないかもしれないから不要では? などとは考えずに安全策を優先する事が肝要です。

ついに「雨漏りしていない証明書」発行か!?

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先日、お客様から「この建物を購入するにあたり雨漏りしていない証明をしてほしい。」という相談を受けました。「どこか怪しい所があるのですか?」と私、「特にありませんが後で雨漏りされると困るので。」という趣旨の事をお客様はおっしゃいます。要は、今は何の問題もなさそうだけれど、中古だし危険な箇所があるのであれば今のうちに売主側に改善させたいという事でした。

はたして、「雨漏りしていない証明」とは可能なのでしょうか?今現在、雨漏りが確認されていない時点で、過去の自然環境下では問題がなかったという事自体が「雨漏りしない証明」なのではないでしょうか。それでも仮に証明するとした場合は建物の隅々を確認し、怪しい所を何らかの調査をして確認するという流れになると思いますが、雨漏りが具象化していない、例えば小屋裏のシミなど全ての部位を確認する事は不可能ですし、そもそも怪しい所の定義とは何なのでしょう。見立てる人によって対象ヵ所にも大きな差が生まれると思います。

仮にそういった作業の果てに「雨漏りしていない証明書」のようなものを発行できたとしても、その数年後、雨漏りが発生してしまった場合。結果として、その雨漏りが何故発生したのかを調査しないといけません(それは私達の通常業務です)。それでも、それが新築当初(売主)から存在した原因なのかどうかを証明し誰に責任があるかまでを解明できるとは思えません。ましてや「雨漏りしていない証明書」を発行した業者の責任を問えるものなのでしょうか。

だとすれば、事前に予算を使って「雨漏りしていない証明」をする事は無駄な作業という事になります。よって、その予算は通常の経年劣化対策(外壁塗装など)に充て、雨漏りなどの不具合が出にくいように心がける方が得策だと考えます。

建物の不具合に対しては瑕疵担保責任や品確法(住宅の品質確保の促進に関する法律)などでも対応出来るものもあるのではないでしょうか。そして、不幸にも雨漏りが発生してしまった時は遠慮なく私達にご連絡下さい。私達は必ずや原因を特定し責任を持って改善致します。もちろん「雨漏り修理保証書」は発行させて頂きます。

 

 

雨はウレタン塗膜防水を突き抜ける?

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陸屋根(ルーフバルコニー)のウレタン塗膜防水を雨が突き抜ける訳がありません。

通常は。

それじゃあ防水とは言えませんから。

しかし、あるんです。年に1~2件も。ウレタン塗膜防水なのに雨が浸透してくるパターンの雨漏りが。言ってる意味が分かりませんよね。見た目はちょっとだけ表面がザラザラしてたりします。通常の雨では雨漏りしません。台風でも必ずしも雨漏りは発生しません。その建物では、それこそ年に1~2回ほどだけ雨漏りするという事例です。

通常の散水調査では原因が分かりませんでした。しかし、天井裏の具象箇所側からも確認し、この辺りにしか原因は考えられないという屋根側のエリアを何とか絞り込み、そこに少し強めの散水を行う事30分。雨漏りが再現された次第。

原因は既存のウレタン塗膜防水のほんの一部のエリア(10cm×20cm程度)の膜厚が不足していたという事でした。塗りムラがあって所々の膜厚が薄くなっていたのです。主材をローラーで施工していたため膜厚が均一に仕上がっていませんでした。

とは言え、仮にも防水材ですから通常の雨は何とかはじき返せているようで雨漏りはしません。そう、強めの雨が長い時間降った時だけ雨漏りするのです。防水面に強烈に押し込まれる力が働いた時だけ雨漏りしていたのです。はっきり言ってとても分かりにくい事例でした。

ちなみに、数年前にトップコートを塗り替えたという事で見た目には何の不具合も感じられませんでした。それが手こずる原因にもなりました。そして、更に、この原因をオーナー様に納得して頂くのにも時間を要しました。ウレタン塗膜防水の場合、平場はコテ塗りで施工した方が膜厚の不具合は減ると思います。

そのドレン、はっきり言って不適合です

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世の中にはドレンと呼ばれる部材は沢山ありますが建築業界では排水口の事をドレンと呼んでいます。一口にドレンと言ってもその種類は豊富です。建物の種別(木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造など)によってもそれぞれ仕様が違いますし、使用する防水の種類によって適合する機能を持ったドレンを選定する必要があります。形も材質も納め方もそれぞれ違うからです。

ドレンの選定作業は、基本的に新築時に行われる事で設計士さんや現場監督さんが決めているのでしょう。しかし、そういった建築のプロの方々でも間違った組み合わせで施工している事例を見かけます。そして、その不適合が原因の雨漏りを沢山見て来ました。シート系防水なのに塗膜防水用のドレンを使用していたり、FRP防水に鋳物のドレンを使用してみたりなどいろいろです。

不適合な納まりが原因の雨漏りでも改善する方法はあるのですが、どちらかというと何故そうなったかとオーナー様から原因を聞かれた時にその返答に悩みます。防水毎の特性による端末の納め方とかの技術的な説明だけならよいのですが、どうしてこの材料を使ったのか?と聞かれた時です。確かに間違った組み合わせですし、原因が分かったからには施工した人に文句の一つも言いたいはずです。しかし、こちらとしてはそれを煽るような対応は出来ません。最終判断はオーナー様になるのですが、多くのオーナー様はそういういい加減な業者には直してほしくないという事でそちらには連絡もしない事が多いようです。

ドレンの不適合な納め方は改修工事でも見受けられます。写真のように押えの蓋ごと塗膜防水を塗布していたり、逆にシート系防水なのに押え蓋が無かったりで、いずれ雨漏りに発展しても不思議はないような納め方をしているのです。もし、この防水改修工事が雨漏りの改善を目的としたものならばオーナー様は新築時を含め2度の不幸に遭遇してしまったと言えるでしょう。

問題は、そういう不具合を「たま~に見かける」のではなく、「ちょくちょく見かける」という事です。

 

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株式会社建水プロテクト|東京都練馬区の雨漏りと防水を考える会社

真空コンクリート防水?

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真空コンクリートって通常のコンクリートと比較して圧縮強度が高くなる効果があるといいます。他にも密度が増加し防水性が向上するらしいし、吸水性の改善、クラック発生の低減効果も・・・、それって最高の防水下地ですよね。というか防水コンクリートのようにも感じられます。

誰か試してもらえませんか? 陸屋根で。

報告はこちら ↴

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関連サイト

 

雨はさっさと流す。溜めない。澱ませない。

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いい天気ですね。
こういう日は屋根に上ると気持ちがいいものです。
今日は防水の現状確認と採寸のためRCの建物の屋上に来ています。

一般的に防水工事の単価は市場原理によって大きな差は無いと言われています。しかし、建物の状況はそれぞれ違う為、防水作業前に行わなくてはならない下地処理作業もそれぞれ異なる訳です。

同じ防水工事を行うとして数社から見積もりを取った時に金額に差が出るのはこの下地処理部分の差だと考えられます。

しっかりとした下地処理を提案する会社ほど工事費は当然かさむ傾向があるのですが、オーナーさんがその部分に対してどのようなお考えをお持ちかによって業者の選定結果は異なります。

しっかりとした下地処理を行い建物をより永く使用できるようにと提案する業者ほど胡散臭がられる事になったりもしているかもしれません。逆に大した下地処理もしない為価格がお安く口が達者な業者さんほど世に蔓延ってしまうのかもしれません。

最初の改修工事ではなかなか業者の良し悪しも分かりにくいかもしれませんが説明が腑に落ちる業者さんを選ぶ事がこれからは大切なのではないでしょうか。

さて、写真の屋根には最初から防水層が存在しません。コンクリート素地のままなのです。築20年以上経過していますが雨漏りは有りません。少し爆裂が発生しているぐらいです。防水層が無いから膨れたり捲れたりもしません。発想がすごい素晴らしい工法だと私は思います。

流石に劣化が進んできているという事で防水工事の話しが出てきたわけですが劣化部分の補修を行えばしばらくこのままでも行けるのかもしれませんね。コンクリート強化剤などで復活させられればいいなと考えています。

よく見ると一般的なRCの陸屋根と比較して水勾配がしっかり確保されていてコンクリート面に雨が長らく澱む事は無いようです。いわゆる水切れが良い状態なのです。これはまさに雨仕舞の考え方です。雨はさっさと流す。溜めない。澱ませない。よって、水分の影響が少なく、結果下地も劣化しにくいという事なのです。

何でもかんでも防水に頼らなくても雨仕舞で解決出来る部分が建物にはまだまだ沢山あるのではないでしょうか。だって、昔は防水なんて無かったのですから。

塩ビシートはメンテナンスフリーって本当?

個人住宅2軒にて同じ大手ハウスメーカーの建物で同じ不具合に出会いました。ベランダの塩ビシート防水に亀裂が発生しています。ビル、マンション等で使用するシートと比較すると少し薄い材料になっています。

塩ビシートは比較的耐候性が高いと言われておりメーカー仕様によっては20年間メンテナンスフリーと謳われているものまであるようです。すごいですよね。(今や30年保証まで出現!)

しかし、塩ビシートも紫外線の影響で柔軟性は衰えますし以外に縮むんですよ。縮むだけならいいんですが、縮む力で固定金物を引っ張ったり、金物が動かないとなるとシートの中で引張力が強く作用する場所に亀裂を生じさせたりします。亀裂は当然雨漏りに直結します。

DSC07645 入隅が金物ごと浮かされています(断熱仕様)

DSCF6053 引張力の影響で破断しています(密着仕様)

それこそ築20年前後も経過している建物であれば全面防水改修という判断にもなるでしょう。しかし、保証書の効力が無くなった10年目以降の例えば11年目とか12年目ではなかなか全面改修の決断はしにくいところだと思います。一部しか問題ないのに全面改修?って思うのは当然でしょう。面積が大きければなおさらだと思います。

ところが、塩ビシートの厄介なところは補修しにくいというところなのです。補修方法はいくつか考えられるのですが、例えば既存のシートの上に同じ材料でパッチ補修みたいな事を行う場合、付着が芳しくないと言われています。他の材料にしても同じく付着が弱くなる傾向にあります。もちろん目粗ししてもです。すぐダメになる訳ではありませんが何せ耐用年数が低くなりがちで再補修を念頭に置きつつ作業にあたる場合が少なくありません。シートの収縮する力はハンパなく非常に厄介です。シーリングだけの補修では速攻剥離破断します。

最近では耐候性を大幅に改善した補修用テープもあるようです。少しコツが必要ですが収縮性も高く数年間は止水効果を維持できると思います。少なくとも毎年手を加えるという最悪の事態は避けられると思います。全面改修の時期まで持ち堪える事を期待します。

DSCF6274 念のため二重貼りしています

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RCの建物にはオーバーフロー設備が少ない ~雀の行水~

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オーバーフロー用の配管です。市販されている物のおよそ倍の長さがあります。取り付ける壁厚が大きいため特注で製作して頂きました。取り付ける建物は鉄筋コンクリート造です。おおよそ下図のように取り付ける予定。(既存立上りに後付け)

コア抜き OF取付け

木造戸建ての建物と比較してRC造の建物にはオーバーフロー対策があまり施されていないように感じるのは気のせいでしょうか。屋上がプール状になっていたのを数多く見かけますがオーバーフロー設備は当然ありませんでした。溜まっている雨水で雀が行水していたのを見かけた時にはさすがに笑ってしまったものです。

それでも下階に雨漏りが無い場合は気付くまでには時間が掛かるようで、ある時などはヤゴ(トンボの幼虫)が泳ぎまくっていたり、水草が浮いていたりで完全に池の様相を呈していました。一体いつからこのような状況だったのか・・・。(防水の性能が証明されている結果ではあるが)

商売柄、点検をしていない(したことが無い)ような屋根を隣の建物から発見する事が少なくありません。屋上に行く(点検する)術が無い建物が多いという事も問題なんだと思います。オーナーさんに報告し溜まった雨水を流してあげるのだが、ここで注意する事があります。流れ出す雨水の水圧でドレンに手が引き込まれる現象が起きるのです。

私は細い棒などで少し遠くから少しづつ突いて穴を開ける方法をお勧めしたい。くれぐれも近距離でしかもいきなり溜まった泥を取り去ってはいけない! パニックになる事間違いなし。

仮に何の問題もなく穴を広げられたとしても、もう一つの注意事項が発生します。それは、急激に排水される雨水の水圧です。竪樋内をものすごい勢いで落下した雨水の塊は、直下もしくは最も近い雨水桝の蓋(プレコンや鋳物)を吹き飛ばします!とても危険です!しかも排水しきれず桝から大量に雨水が溢れ出ます。

そこが駐車場だった場合はそれなりに問題視される事でしょう。もしも、あなたがその役割になってしまったら少しづつ排水させる技を講じなければなりません。私もそうしています。ある時は排水作業に2日間を要した事もあります。でも、そのくらいでないと大変な惨事に発展するのですよ。

設計士さんはどうしてドレンが目詰まりしないと思ったのでしょうか?誰かが点検をして掃除までしてくれる事が当たり前のはずだからでしょうか。でも、それは不確実だと思うのですが。

要するに、RC造でも最初からオーバーフロー管を計画してほしいという話です。

(でも、どうしても後から設置しなくてはならなくなった場合はご連絡下さい。)

株式会社建水プロテクト|東京都練馬区の雨漏りと防水を考える会社

 

 

防水保証書のウソ!ホント?

過去に防水工事を行った事がある皆様にはお手元に「防水工事保証書」があると思います。保証内容は「漏水が発生した場合は補修を行う」というものが多いと思います。仕様によりますが保証期間は「10年間」というものが一般的です。

施工後10年間は該当防水工事に起因する雨漏りなどに対応するという事を書面で約束しているものです。施工後に発行され、保証内容についても説明を受けたと思います。書面が手元にあるので特に内容については気にしていない方が多いようですが、その中にある「免責事項」まで把握していますか?

「免責事項」に該当する事由があった場合は保証期間内であっても(無償の)補修は出来ません。と、謳われている部分で、ある意味保証書の゛肝”なのです。

特に! 「3~4年毎に行わなくてはならない有償トップコートの塗布」(ウレタン塗膜防水のフッ素トップ仕様や塩ビシート防水の場合は記載無し)の部分はほとんどの人が実施していないのではないでしょうか!? そうです、10年保証は放置しているだけでは該当しないのです! Σ(゚д゚lll)

3~4年毎に塗替え?そんなの聞いた事ない!でしょうか、それとも分かっていたけれど本当に必要なの?でしょうか、もしくは有償だから何となく気が進まなくて・・・でしょうか、または気付いた時にはもう7~8年経過していたから諦めてしまった、でしょうか。

そもそも何故定期的な塗替えが必要なのでしょう。それは、防水層(ウレタン塗膜防水の場合は主材層、シート系の場合はシート本体、等)の劣化を防ぐ為なのです。

一般的に防水材は雨(水)に対してはもちろん効果が高いのですが、対紫外線的には弱い傾向にあります。それを補うために耐候性の高い塗料で防水層を保護しているという訳です。外壁塗装が壁材や躯体を保護しているのと同様の意味合いがあります。さりとてそのトップコートや塗装にも性能の限界があります。それが3年から5年程度なのです。(仕様によって異なります)

ですから、防水メーカー側からすれば経年劣化したトップコートのままにされると主材層に影響が出てしまうので、対策(トップコート塗替え等)を講じていないものまでは保証出来ませんと言っている訳です。逆に、適時トップコートの塗替えを行えば20年以上防水改修を実施しないで済んだという事例もありますのでこの機会に防水の状況の確認をして建物を永く健全な状態で使えるように検討してみてはいかがでしょうか。

という事で、皆さんのお手元にある防水保証書には何が記載されていますか?現状の防水層の状況はどうなっていますか?

 

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