コロニアル葺きとドーマー取り合い部分

屋根

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上の写真は雨漏り箇所の外部と内部です。一見問題は無さそうですが度々雨漏りがあったようです。屋根材はご覧のようにコロニアル葺きとなっています。ドーマー取り合いの谷樋廻りは比較的雨漏りが発生し易いと言えるでしょう。過去にも何度か改善作業を経験しています。おそらくコロニアルをめくると長年の土埃が溜まっているように思います。そして流れが滞った谷樋から溢れた雨水がやはり劣化したルーフィングを通過して(もしくは、ルーフィングが裂けていて)雨漏りになっているのだと推測しています。納め方に大きな問題は無いと言えるでしょうし、新築から最近までは何の不具合もなかったようです。ただ、一つ言える事はドーマー(小屋裏部屋などへの主に採光を目的とした屋根上に設けた屋根から突き出るような小さな屋根)が無ければ未だ雨漏りは無かったと思えるのです。建物全般に言えるのですが、シンプルな形の建物は複雑な形の建物より雨漏りは少ないと思われます。特徴を設けた形状の為に雨仕舞が難しくなってしまい、無理な納め方を強いられる大工さんや板金屋さんは多いと思います。結果、経験したことのない形状のものを”それなり”の方法で納めてしまうので、その部分だけは耐久性が悪くなっているのだと考えます。ドーマー自体は特に珍しいものではありませんが、雨の流れをコントロールする観点から見れば無いに越したことはありません。無益なデザインに予算をつぎ込む前に、例えば断熱材の性能を高いものにするとかの方が目には見えませんが快適な生活には有効ではないでしょうか。

昨年中に手が付けられなかった工事を年明けから順次着工させて頂いております。お見積りは年末年始も進めましたが未だご提出に至らないものがそれなりにございます。年明けからバタバタしていて今年もこんな感じなのだろうと思いつつなぜかブログを更新している自分ではありますが、本年もよろしくお願い申し上げ奉ります。

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